これまで3カ月にわたり、LINEのやりとりで、男女の駆け引きを追ってきた。

しかしそれはLINEだけでは終わらない。次のステップ、「デート」でも同様だ。

LINEよりも難易度が高い『デートの答えあわせ【A】』で、その本音を探っていこう。

美人でスタイルも良く、完璧な装いでデートに挑んだ瑠里子。しかし1軒目で早々に帰される。

その答えや、いかに。




瑠里子と出会ったのは、同期の嫁からの紹介だった。

「すっごい可愛くて、スタイル抜群の女友達紹介するから!」

そう言われて、紹介を断るバカな男なんているのだろうか?ちょうど彼女もいないし、僕はすんなりそのオファーを受け入れた。

そして瑠里子を一目見た瞬間、彼女のスタイルの良さに目を奪われる。

まっすぐに伸びた綺麗な脚に、少しエキゾチックでハーフみたいな顔立ち。たしかに、綺麗な子だった。

「脚、綺麗だね。」

思わずそう言ってしまうほど、瑠里子は美しかった。

「今度二人で食事に行こうよ。」

すぐにLINEを交換し、僕たちはデートをすることになる。

しかし結果として、それは幻滅するデートとなってしまった。


女性は完璧と思っていたのに...男性がデートの際に見ている点とは?


A1:鮨屋なのに香水がキツすぎる。マナーを知らない女性はNG


記念すべき初デートは、今一番好きだと言っても過言ではない『鮨 竜介』にした。

ここ数ヶ月の間、毎月欠かさず通っている店で、かなりお気に入りだった。

よく通っているうちに大将にも顔を覚えてもらっており、下手な女性は連れて行きたくない。瑠里子こそ、この店がふさわしいように思った。

凛として、美しい彼女との初デート。中途半端な店に連れて行き、“この程度か”と思われるのは嫌だ。

初デートで鮨はどうなのかとも考えたが、下手にムーディーなフレンチなどよりも、ざっくばらんに話せる気がする。

そう思い、この店に決めた。

デート当日、待ち合わせよりも少しばかり先に着いたので、大将と談笑しながら待っていると、カツカツとヒールの音が聞こえて来た。

振り向くと、瑠里子が立っていた。
キツイ香水の香りとともに。




「お待たせしました。」

そう言ってにこやかに笑う瑠里子を見て、思わず目を細める。

ラップワンピースに、ピンヒール。その服装を見て、一瞬戸惑う。ちょっと時代錯誤だし、何よりもあまりにも気合が入りすぎていて、少し引いてしまったと言った方が正しい表現かもしれない。

席に座ると、結構厚めに塗られたファンデーション。顔の色と首の色の差が結構あるな...なんて思いながらも一生懸命かける言葉を探す。

咄嗟に口から出たのが、この一言だった。

「瑠里子ちゃん、今日も完璧だね。」

仕事帰りだったので幸い僕もスーツ姿だったが、彼女は普段からこんなに100%完璧でいるのだろうか。

そうなると、少し疲れる。“男は永遠の女子アナ好き”、何て言うけれど、その理由は明確だ。

上品で清楚で、そして親しみやすいから。

そんなことを思いながら、デートが始まった。しかしデート開始直後から、僕の戸惑いは大きくなる。

大将が握ってくれていた鮨を、最初は手で食べていた瑠里子。しかし途中から、彼女は箸を使い始めた。

ふと疑問が浮かぶ。もしかして、あまり鮨を食べないのだろうか?

「お鮨、好き?」
「大好きです!」

好きなんだ...。手元を見ると、真っ赤なネイルが施されていた。


このNGポイント、気がつきましたか?気づかぬあなたは失格かも


A2:時間は有限。躾のなってない女性はどんな美人でも論外


最初鮨を手で食べていたのに、途中から何故箸に変えたのか...

鮨屋の大将たちは、食す人が手で食べるのか、箸で食べるのかを見て各々に合った、最適な握りを出すと聞いたことがある。

もちろんどんな食べ方でも美味しいのだが、その思いを全く汲み取っていないように感じた。




そんな些細なことも含め、僕はデート初盤から、節々に現れる瑠里子のマナー違反が引っかかっていた。

「どうして航平さんは、そんな素敵なのに彼女がいないんですか?」

そう尋ねる瑠里子に、僕は曖昧な返事しかできない。

「えー何でだろうね?中々“ピン”と来る人がいないかったかな。」

僕の意識は、瑠里子の箸へと向けられていた。さっきから、箸の持ち方が気になって仕方ないのだ。

一見完璧なまで美しく綺麗な瑠里子。
しかし、箸の持ち方がどうも汚い。

気にしない人もいると思うが、僕はきちんとしている女性が好きだ。

箸の持ち方やカバンの中が汚い人はもってのほか。きっと部屋も汚いんだろうな、あまり良い育ちではないのかな、など色々と勘ぐってしまう。

この歳になると、デートする女性、付き合う女性はゆくゆく結婚相手となる人だろう。

そう考えた時に、容姿はもちろんのこと、その人の内面や所作が気になるのは僕だけなのだろうか。

鮨は、香りも大事である。

新鮮な魚の香りに、香ばしい酢飯のにおい。そして何より、大将はもちろんのこと、他にカウンター席に座る人たちに対する配慮として、キツイ香水は論外だ。

化粧室から戻って一層香りがきつくなっていた瑠里子を見ながら、“初デートにして最後のデートだな”と思った。



店を出て時計を見ると、まだ22:30。

僕はそそくさと瑠里子と解散する決意をする。結婚に焦るのは女性だけではない。 男の時間だって有限だ。

「電車で帰る?タクシーで帰る?」

もう一軒行きたそうな彼女を見送り、僕は一人、銀座方面に向かって歩き始めた。銀座のネオンは輝いており、すっかり寒くなった外気が僕の心を更に冷たくする。

「こんなことばかり言っているから、彼女できないんだろうなぁ。」

そう思いながら、僕は銀座にあるお気に入りのウィスキーバーを一人で目指した。

連れていて恥ずかしい女性と一緒に行くよりも、一人で行った方がはるかに良い。

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デートの答えあわせ【Q】:終電間際に彼女が言った“もう一軒行かない?”の真意

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Vol.2:2人きりで食事に行くことの意味。女性がデートの誘いに乗った本当の理由とは?
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