ハロウィンと言えば、仮装して街を練り歩いたり、みんなで集まってパーティーをしたりと、楽しいイベントというイメージがありますよね。でも、その由来を紐解いていくと、かなり恐ろしい話が隠されていたのです……。そこで今回は、占い師の脇田尚揮さんに“本当は怖いハロウィンの秘密”についてご紹介いただきます。

文・脇田尚揮

ハロウィンの「カボチャ」にまつわる恐ろしい話

「ハロウィンといえばカボチャ!」というくらい、ハロウィンになくてはならないアイテムですが、あの顔型のカボチャには怖いおとぎ話があるのです。

昔、ジャックというずる賢い乱暴者がおり、ある日酒場で出会った“地獄の悪魔”に魂をとられそうに。しかしずる賢い彼は、うまく悪魔を騙し取引きをすることで、「地獄に連れて行かない」という約束をとりつける。

そして時が過ぎ、ジャックは天命を全うします。しかし悪いことをしてばかりだった彼は天国に行けず、悪魔との約束があるため地獄にも行けず、今も天国と地獄の間を彷徨い続けているのです。

そんな彼が、手に持っているのが“カボチャをくり抜いたランタン”と言われています。その中には、悪魔にお願いして分けてもらった“地獄の炎”が燃えているのだとか……。

徹底的にやらないと逆に危険!「ハロウィン仮装」の秘密

ハロウィンの仮装を、コスプレ気分で楽しんでいる人も多いでしょう。でも、やるからには徹底的にやらなければ、大変なことになるかも……。

元々なぜ仮装するようになったかというと、“悪魔の目を欺くため”なのです。10月31日は“死後の世界の扉”が開き、死者がこの世に戻ってくるとされ、悪魔や悪霊がこの世をウロウロすると言われています。

そのため、中途半端な仮装では、彼らに魂を持っていかれてしまう可能性があるのです……。

本当は怖いハロウィンに「お菓子を配る理由」

ハロウィンのもうひとつの楽しみとして「トリック・オア・トリート」(お菓子をくれないと悪さをするぞ)と言う子どもたちに、お菓子を配る風習がありますよね。

これには大切な“魔除け”の意味合いがあります。子どもたちを悪魔に見立てており、なんとか去ってもらわないと災いが起きる……。ということで、子ども達の大好きなお菓子を配るのです。

悪魔や悪霊が、世に溢れ返るハロウィンならではの“自衛手段”だと言えるでしょう。

ハロウィン「地獄のリンゴゲーム」知ってる!?

「ハロウィンにリンゴ」と聞くと意外かもしれませんが、“水に浮かべたりんごを手を使わず口だけで取る”というのは欧米で定番のハロウィンゲーム。

これにも恐ろしい由来があります。

昔ハロウィンの夜、ある教団が生贄に対し、グツグツ沸騰した鍋にリンゴを前にして「一回目で、歯でくわえ取り出せたら自由にしてやる」と言ったのだとか。

そのゲームに挑戦しないとその場で殺されてしまうため、全員が挑戦しその結果、みんな大やけどを負い、焼けただれた顔になった……という恐怖の出来事があったそうです。何とも恐ろしい話ですね。

あるクリスチャンによると、その昔「祝うと家族4代まで呪われる」と言われていたくらい業の深いイベント、それがハロウィンなのです。

一見きらびやかで楽しいハロウィンナイトの裏では、私たちの知らない何かが起きているのかもしれません……!

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