米イリノイ州スコーキーのイリノイ・ホロコースト博物館・教育センターで映し出された3Dホログラム(左)と、自身の映像の前で記者らの質問に答えるホロコースト生存者(2017年10月26日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】年々減少しているホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)生存者の証言を保存し、後世に伝えるため、米イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)近郊のイリノイ・ホロコースト博物館・教育センター(Illinois Holocaust Museum and Education Center)で29日から、3Dホログラムで生存者らの話を聞くことのできる世界初の展示が公開される。

 この展示はインタラクティブ(双方向)式で、動くリアルな生存者のホログラムが姿が映し出される。また音声認識技術と、来館者に対し生存者の第2次世界大戦(World War II)中の過酷な体験について質問するよう促し、回答を聞かせる学習機能も使われている。

 この展示のために米国、カナダ、イスラエル、英国在住の13人の生存者たちが、高解像度映像の撮影に協力した。撮影には1人約1週間かかったという。

 スーザン・エイブラムス(Susan Abrams)館長は、「生存者の方々がいつかいなくなってしまう日に備えているのです」と話した。

 ホロコーストの生存者たちが高齢化していく中、複数の団体がその証言や体験談をどのように保存していくかという課題に取り組んでいる。

 米映画監督のスティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)氏は1994年にホロコーストの生存者や目撃者5万5000人の証言を映像で記録する財団を設立した。この団体が前身となるロサンゼルス(Los Angeles)にある南カリフォルニア( University of Southern California)のショア財団(USC Shoah Foundation)は、今回のホログラム製作に協力している。
【翻訳編集】AFPBB News