U-17W杯から帰国した久保建英はFC東京U-23の一員として1ヶ月ぶりのJ3出場【写真:Getty Images for DAZN】

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 明治安田生命J3リーグ第29節が28日に各地で行われ、FC東京U-23は福島ユナイテッドFCと1-1で引き分けた。

 この試合ではインドでのU-17W杯を終えて帰国したFC東京U-23の平川怜と久保建英が戦列に復帰。ともに9月23日のJ3第24節・栃木SC戦以来、約1ヶ月ぶりのJ3に先発出場した。

 開始7分で福島に先制を許したFC東京U-23だったが、4分後にリッピ・ヴェローゾが同点ゴールを奪って追いつき、そのまま引き分けで試合終了となった。久保はゴールの起点となるパスで、アシストを記録した平川の突破をお膳立てした。

 試合後、久保は「早いうちに1点返せたことが今日の引き分けにつながったと思う。少し前までは2失点目、3失点目と崩れていく試合も少なくない中、今日は早い時間に追いついたことでもう1回立て直せた」と、我慢強く戦えたことに手応えを感じている様子だった。

「シーズンの始めと比べたら明らかにやりやすい」とも語り、寄せ集めに近く、狙い通りのゲーム展開を作れなかった序盤戦からの成長を実感する一方、「あとは最後のところでもうちょっと」と、フィニッシュの局面での課題を認識している。

 19日に帰国した久保は、数日間のオフを挟んでリフレッシュしたようで、表情は明るかった。「久しぶりのJ3で試合をやることができて、インドとはまた違った楽しさだったり、雰囲気だったりを味わうことができてよかった」と、U-17W杯ベスト16での敗退からすでに頭を切り替えていた。

 それでも自分の参加した大会の動向はチェックしており、28日に予定されている決勝のイングランド対スペインについて「ヨーロッパ予選の決勝(と同じカード)になっていて、順当に強いところが勝ち上がったのかなと思う」と分析。日本が敗れたイングランドの決勝進出には「(負けて)悔しかった分、(自分たちに勝ったチームが)いいところまで行ってくれると少し報われるところはありますね」と納得の様子だった。

「イングランドは自分たち以降の試合で同じような形から全部のゴールを決めたりとか、攻撃に破壊力がある」と、準々決勝以降の試合もハイライトなどで確認して分析していた。とはいえ「結果だけで言えばなんですけど、自分たちは結構接戦をしている」とも語る。イングランドが大会で唯一無得点に終わったのがベスト16の日本戦だった。

 だが、久保の見解は「負けるべくして負けてしまったのかなという部分もある」と厳しい。イングランドのU-17W杯決勝進出から刺激を受けた16歳のファンタジスタは、日本の地で次への一歩を踏み出した。

(取材・文:舩木渉)

text by 編集部