G大阪との準決勝では2戦連続ゴール。2戦目の劇的な決勝ゴールを決めると、喜びを爆発させた。(C)J.LEAGUE PHOTOS

写真拡大 (全3枚)

 11月4日(土)にルヴァンカップ決勝を控えるC大阪。このチームで今季、存在感を増しているのが、プロ2年目の木本恭生だ。
 
 木本はルヴァンカップでは全12試合に出場し、3得点。とりわけG大阪との準決勝での活躍ぶりは圧巻だった。ホームの第1戦でゴールを決めると、アウェーの吹田スタジアムで行なわれた第2戦では、後半アディショナルタイムに見事なヘディングシュートで劇的な決勝点をゲット。“大阪ダービー”での勝利の立役者となり、C大阪をクラブ史上初のリーグカップ決勝に導いてみせたのだ。
 
 C大阪はここまでターンオーバー制を採用し、リーグ戦とカップ戦(ルヴァンカップ、天皇杯)でメンバーを入れ替えて戦ってきた。つまりカップ戦を戦うのは、いわゆるリーグ戦で出番の少ない“サブ組”だった。
 
 しかし木本は、ルヴァンカップでの活躍で、いまやリーグ戦でも出番が増加。29節の鳥栖戦からは2試合連続でフル出場中と、飛ぶ鳥を落とす勢いでCBの定位置を掴もうとしている。
 
 そんな新進気鋭のCBの働きが、決勝戦のひとつの注目点になるだろう。川崎のエースである小林悠を抑えられるか――これが勝敗を分けるキーポイントとなるからだ。
 
 木本はマッチアップをするであろう小林の印象についてこう語る。
 
「DFの背後を突くのが巧くて、どんな体勢からでもシュートを打てる。キープ力など技術もあるので、やっぱり怖い存在」
 
 小林は日本代表にも選出されるほどの実力者だ。背後への飛び出しは国内でも一級品で、上質なテクニックも備える。そんな小林の対処法は――。木本の回答は単純明快だ。
 
「ビビらないことです。タイトにぶつかっていって、自由を奪いたい」
 
 実にシンプルな回答で、エース封じに自信を見せる木本。さらに、「そういう選手を抑えれば自分の価値も上がるはずなので、今から対戦できることを楽しみにしています」と意気込んでいる。
 
 プロ2年目にして決勝戦の舞台を「楽しみたい」と豪語。このメンタルタフネスが大一番で勝負強さを発揮できるなによりの要因だろう。強心臓を備える木本の、決勝戦という大一番での活躍に期待せずにはいられない。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
 
※木本選手のインタビュー全文は、10月26日発売の「サッカーダイジェスト11月9日号」(木本恭生/「大舞台を楽しみたい」)にて掲載。
 
特集はルヴァンカップのFINAL大展望。初の栄冠を手にするのは、C大阪か、川崎か、キーマンインタビューなどを交えて、特集を組みました。データ検証、両チームのエピソード集など本誌ならではの情報を掲載しています。