麺のすすり音をカモフラージュするフォーク「音彦」について、日清食品に取材した。

文化の違いで生まれる軋轢を解消へ

日清食品は23日に、麺をすする音を不快に感じる「ヌードル・ハラスメント(ヌーハラ)」によって生まれる軋轢を解消するために開発したフォーク「音彦-OTOHIKO-」の予約受付をスタートした。

独自の視点で食にまつわるさまざまな問題に対してアプローチしていくプロジェクト「PRODUCT X(プロダクト・ペケ)」の第1弾。

出典:「日清食品」Press release

完全受注生産で、価格は1万4800円。

12月15日(金)までの期間中に、申し込みが5000個集まった場合のみ販売する。

カモフラージュ音が流れる

使い方は、スマホに専用アプリをインストールして、このフォークで麺をすするだけ。

フォークに搭載された高性能集音マイクが「すすり音」を感知した瞬間、近距離無線通信を通じてスマホの専用アプリに信号が送られ、スマホから音をカモフラージュする音源が流れ出す。

出典:「日清食品」プレスリリース

「シンフロ」や「湯〜園地」など、多くの話題作を手がけた鬼才・清川進也氏をサウンドプロデューサーに迎え、膨大なすすり音を収集・解析したという。

「すする文化」を大切にしつつ、共感を

日清食品の広報部に話を聞いた。

--「こだわった点」を教えてください。

「ヌードル・ハラスメント」の課題解決の方法に最もこだわりました。

単純にすすり音をかき消す、またはすすり音が出ないように食べ方を工夫する考え方もあるかもしれません。しかし、私たちはすすっておいしく食べる文化を大切にしながら、異なる価値観の人からの共感を目指しました。

そこで、麺すすり音を利用して、自然と心地よくなる音を開発するのにこだわりました。サウンドディレクターの清川氏を迎え、何度も検証した結果、今回の音に辿り着きました。

--どんな人にどのようなシーンで使って欲しいですか?

ヌードルハラスメント問題で、肩身を狭くされている方や、すすることを遠慮しているすべての方々です。

「音彦」を使って、いつもより麺をすすりたくなる、いつもより食事が楽しくなる!そんな一助になれれば嬉しいです。

紹介動画がApple風?

発表と同時にネット上で話題になっており、「面白い」「じわじわくる」「いい意味で斜め上にぶっとんだ発想」「ジョーク?」「さすが日清」「(特設ページや紹介動画が)Apple風」「強烈に欲しい」「とりあえず予約しておきました」など反響が続々と集まっている。

--ネット上に「Apple風」という声がありますが、意識したのですか?

特に意識していたわけではありません。商品の機能の分かりやすさ、デバイスの美しさをシンプルに伝えることにこだわった結果、このようなページに行き着きました。

出典:「日清食品」プレスリリース

「少しでも笑顔になれる人が増えれば」

--「音彦」に込める思いを教えてください。

ヌードル・ハラスメントに対して、「音彦」だけで解決できることは限られているかもしれませんが、「音彦」を使うことで少しでも笑顔になれる人が増えればとてもうれしいです。

--「PRODUCT  X」の今後のビジョンは?

食にまつわる問題は、まだまだたくさん存在していると思います。

そのような問題ひとつひとつに対して独自の視点から解決していくことが我々の使命だと考えております。

第1弾の「音彦」はヌードル・ハラスメントの解決を試みました。今後も新たな課題を解決していく予定ですので、第2弾プロダクトにも期待していただけるとうれしいです。