骨粗しょう症連携手帳、サンプル版ができた  初版 5万部、普及めざす

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公益財団法人骨粗鬆症財団 (折茂肇理事長) は「世界骨粗鬆症デー」の2017年10月20日から大阪市で開かれた日本骨粗鬆症学会で、参加医師らに「骨粗しょう症連携手帳」をサンプル配付した。

同財団が企画・制作し、前日できあがったばかり。太田博明理事は「できれば母子健康手帳のように普及してほしい」と話している。

転倒・骨折から寝たきりになる前に

手帳は「おくすり手帳」「母子健康手帳」クラスのたて16.5センチ横12センチ、表紙を含めて20ページ。協力の得られた医療機関を通し、受診する患者に検査結果や薬などを記入して渡し、患者にも必要事項を書き込んでもらう。最初のページには「適切な治療や運動、栄養がないと転倒・骨折から要介護・寝たきりの可能性がある。この手帳を活用して、確実な治療の継続、適切な医療連携をしてほしい」といった「医療機関へのお願い」が書かれている。

手帳をめくると、まず住所、氏名、緊急連絡先などの基本情報、さらには骨粗しょう症と診断された時期、骨粗しょう症治療薬、患者が患っている糖尿病など他病の記録欄がある。また、背骨、足、手首など部位ごとの骨折歴、歯科を含む受診医療機関、骨密度や骨代謝マーカーなどの検査値のページもある。 3か月に 1回ぐらいを目安に簡単な食事、運動、外出、治療に使っている薬も記入する。患者自身が書く部分、医療機関・医師が書く部分とも内容はかなりくわしい。

同財団はまず初版 5万部を印刷した。骨粗しょう症患者は1200万人といわれ、同財団は製薬企業などの協力を得て増刷し、できるだけ多くの患者に配りたい、としている。

(医療ジャーナリスト・田辺功)