弁護士・柳原桑子先生が、堅実女子のお悩みに答える本連載。今回の相談者は本田真美さん(仮名・34歳・派遣社員)。

「最近、出会い系アプリで出会った、一流企業に勤務する超マジメでコンサバな彼と婚約することになりました。でも、彼と出会う前に“あいまいな関係”というか、友達の延長線上で3年間交際していた男性が、私と彼との結婚を妨害するといってきたのです。

私は元カレに大切にされた覚えもないし、交際していたと感じたこともありません。でも、先日メッセンジャーを通じて、“結婚するなら、彼に中絶した事や、アレコレをばらす。お前はダメな女なのだから、彼にはふさわしくない”など、脅してきます。

知人に聞くと、彼と交際することが決まり、LINEをブロックしたことに激怒しているらしいです。今彼と同時進行だったことはありません。でも、男性とあいまいな関係になり、中絶していることを彼に知られてしまったら、婚約破棄されないか心配です。

この対策はどうすればいいでしょうか」

弁護士・柳原桑子先生のアンサーは次のページへ

男女間の交際が終了してしまったことが尾を引き、ストーカーとなってしまったり、さらには殺傷事件にまで発展してしまうことも報道されています。

まず、軽く考えずに、用心に用心を重ねること。

今の段階では、あなた自身の身体の安全を脅かされているとまでは言えない状況だといえます。しかしエスカレートして、つきまといや脅迫など身に危険が迫ってくる可能性もゼロではありません。身の安全を第一に、用心を重ねてください。

さて、あなたは彼に対して元彼の存在を知られたくないようですが、やはりあなたの言葉で、元彼から脅迫的なことを言われていることを伝えて、協力体制をつくっておいたほうが安心だと思います。もしもの時に対応できるのは、やはり婚約中の彼なのではないでしょうか。

男女関係は、言動の受け取り方の食い違いなどで片方が一方的に思いを募らせたりして、ストーカーに発展したという事例は少なくないように感じます。

これは海外の事例ですが、恋愛においての誤解から思いを募らせて、かなりの年月つけ回したケースもあると聞きます。

今後、もし元カレが待ち伏せをしたり、頻繁に電話をかけてくるなどストーカー化した場合には、警察に相談をしたほうがいいでしょう。

ストーカー化した場合、身に危険が迫る場合も。最寄りの警察に相談しておくことも大切。



■賢人のまとめ
今の彼と協力体制を築くことがまずは大切です。

■プロフィール

法律の賢人 柳原桑子

第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。

東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。

柳原法律事務所http://www.yanagihara-law.com/