Z世代のユーチューブ王、ジェイク・ポール20歳の生き方

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クリエイターやタレントのマネージメント事務所を運営する20歳は、ジェイク・ポールの他にそういない。家賃1万7500ドル(約198万円)の豪邸に住み、3000万以上のSNSフォロワーを持つ20歳は、さらに稀有な存在だ。

ユーチューバー、俳優、そして起業家でもあるジェイク・ポールは、デジタル社会が生んだZ世代のスターだ。オハイオ州クリーブランドの実家で兄のローガンとともに動画制作を始めたのは10代前半の頃。兄弟はアメリカンフットボールの練習用に買ってもらったビデオカメラで自分たちのふざけた姿を撮影し、ユーチューブチャンネル「Zoosh」に投稿するようになった。

「単なる趣味でした。自分たちが何をしているのかよくわからないまま、2年間動画を撮り続けていたら、自然とストーリーテリングの手法が身に付いていました」とジェイクは言う。先日、ジェイクはボストンで開催された第4回フォーブス「アンダー30サミット」に登壇し、会場を埋め尽くしたミレニアル世代の若者たちに向かって自身のキャリアを語った。

ジェイクの動画が最初に大きな注目を浴びたのは、今はなき6秒動画SNS「Vine」においてだった。「どちらがより格好いい動画を作れるか、兄と競い合っていた」と、ジェイクは振り返る。ある投稿がバイラル化し、たちまち兄弟には5000人のフォロワーがついた。2017年現在の感覚ではそれほど大きな数字ではないかもしれないが、当時の高校生にとっては大事件だった。

「感動しました。最高の気分でした。大勢の人に注目される動画のコツがわかった僕たちは、その方法を試し続け、視聴者を増やすためのよりクリエイティブな方法を見出していったのです」

体を張ったナンセンス動画の数々でSNS界の人気者となった兄弟は、やがてロサンゼルスに移住。ジェイクはインターネット広告で生活費を稼ぎながら、演技のレッスンに通い、フォックスのインターネット配信映画「Mono」やYouTube Redの映画「Dance Camp」などに出演するようになる。2016年、ディズニーチャンネルのコメディドラマ「やりすぎ配信!ビザードバーク」のダーク役に抜擢されると、ジェイクの知名度はさらに高まった。

ジェイクはカメラの前でふざけているだけでは満足できず、チーム作りに注力し始めた。参考にしたのは、エミネムやスヌープ・ドッグらを世に出したラッパーでプロデューサーのドクター・ドレーのビジネスモデルだ。ドクター・ドレーはフォーブスのヒップホップ長者番付第3位に入る実業家でもある。

ライバルはカーダシアンファミリー

「ドクター・ドレーは才能のある人間を自分の周りに集め、彼らにスキルを伝授し、観客に向かって表現する場を与えました」と、その功績についてジェイクは語る。

現在、ジェイクは16人の若手SNSクリエイターからなる「Team 10」を拠点に、新しい才能の発掘や彼らのフォロワー数を増やす取り組み、企業とのタイアップなどを行なっている。(そしてドクター・ドレーと同様、ラッパーとしてのキャリアも開始した。デビュー曲「Its Everyday Bro」は今年初旬、iTunesのチャートで2位を記録している)

Team 10のメンバーは、ロサンゼルスの上品な住宅街ビバリー・グローブの一軒家で賑やかな共同生活を送り、近隣住民の不評を買っている。今年7月には、水を抜いたプールの中で大量の家具を燃やす彼らのパフォーマンスに苦情が寄せられ、その様子がローカル局KTLA5のニュース番組で報じられた。ニューヨーク・タイムズはジェイクを「ユーチューブ世代にとってのリアリティ悪党」と名付けた。

「自分たちがどれだけ多くの人に見られ、影響を与えているかを知る大きなきっかけになりました。僕は連日、クリエイティブの限界に挑戦していますが、時々行き過ぎてしまうようです。そのことに気づかされました」とジェイクは話す。

ジェイクの目下の目標は、Team 10をSNS界最強のチームにすることだ。自宅のスクリーンには常に、Team 10メンバーのフォロワー数と、最大のライバルであるカーダシアン一家のフォロワー数を表示しているという。「カーダシアン一家全員のフォロワーを足した数は1月に500万のペースで増えていますが、僕たちのペースは1月に約1000万。(総数では負けているが)成長率では僕らの勝ちです」