J1残り4試合の段階で降格の可能性を残すのは8チーム(黄色は残留争いの直接対決)

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 今季のJリーグは佳境を迎え、J1残留争いが混沌としてきている。残り4試合の段階で11位のFC東京以下、8クラブに降格の可能性が残されている。

 とはいえ16位との勝ち点差を考慮すれば、11位のFC東京は「あと1勝」を積み上げればJ1残留が確定し、12位のベガルタ仙台は同じく1勝で残留ほぼ確定となる。31節を終えた段階で16位と10ポイント以上の差をつければよく、FC東京は現時点で16位のサンフレッチェ広島と11ポイント、同じく仙台は9ポイントの差をつけている。

 一時は降格圏に沈んでいた北海道コンサドーレ札幌も、後半戦で巻き返しに成功して残留に大きく近づいている。30節のFC東京戦に勝利したことで勝ち点を34まで伸ばし、降格圏から7ポイント離れた位置まで浮上した。鹿島アントラーズ、ガンバ大阪、サガン鳥栖と上位陣との対戦を残しているが、“タイのメッシ”ことチャナティップ・ソングラシンや元イングランド代表FWジェイ・ボスロイドが好調を維持しており、攻撃の破壊力はどのチームにとっても脅威になるだろう。

 最も厳しいのは、やはり最下位のアルビレックス新潟だ。現時点で勝ち点16で、30節の段階でわずか3勝しか挙げられておらず、残りの対戦カードも残留争いの直接対決となるヴァンフォーレ甲府戦、清水エスパルス戦が残されおり、全試合が生き残りをかけた死闘になる。

 勝ち点を見ても15位の甲府と12ポイント離れており、新潟が仮に残り全試合に勝利したとしても最大で勝ち点「28」で、甲府が残り4戦全敗、かつ20点以上ある得失点差でも上回らなければ15位に食い込むことはできない。またこれは最低条件であり、大宮や広島が勝ち点を伸ばせば残留はより困難になる。

 17位の大宮アルディージャは、優勝争いをしている2クラブとの対戦を残している。残留に向けて勝ち点だけで見れば十分に逆転可能な数字だが、優勝の可能性を残している必勝体制のセレッソ大阪と川崎フロンターレに勝利するのは容易ではない。他の2試合も残留争いの直接対決となっており、毎試合神経をすり減らすことになりそうだ。残留するには残り4試合で2勝がノルマになるだろうか。

 16位のサンフレッチェ広島は、残留圏内まで勝ち点1差となっている。しかし、残り4試合の対戦相手は浦和レッズ、ヴィッセル神戸、FC東京、柏レイソルと、Jリーグ屈指の戦力値を誇るチームばかり。どこかで1勝できれば状況は大きく変わるが、15位甲府の対戦相手と比べても残留の難易度は高い。

 残留争いの最も大きな鍵となるのは15位の甲府かもしれない。降格圏からギリギリ勝ち点差1を保っている状態で残り4試合、そのうち3試合は残留を争うチームとの直接対決だ。18位新潟、17位大宮との対戦が残っており、これらの試合の勝敗が今季の最終的な順位を決定づけるかもしれない。新潟戦も大宮戦もアウェイだが、“6ポイントゲーム”に勝利できれば、競争相手を大きく突き放せる。

 29日に行われる31節では、新潟のJ2降格が決定する可能性がある。勝てなければ無条件で降格、鳥栖に勝利しても甲府が勝ち点1以上獲得する、あるいは広島が浦和に勝利するなど他会場の結果しだいで降格となってしまう。14年間護り続けてきたJ1での地位を保つのは絶望的な状況だ。

 どのチームが底力を見せて残留を掴み取れるか、あるいは力尽きて夢破れるのか…これからの全ての試合から目が離せない。

text by 編集部