26日、中国の動画サイト・西瓜視頻に、日本の「匠の精神」と中国の「パクリ(模倣)の精神」ではどちらが世界の発展の方向性であるかという問題について論じた動画が掲載された。資料写真。

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2017年10月26日、中国の動画サイト・西瓜視頻に、日本の「匠の精神」と中国の「パクリの精神(廉価な模造品)」ではどちらが世界の発展の方向性であるかという問題について論じた動画が掲載された。

動画は、匠の精神で知られる日本で、近ごろ企業の不正や製品の欠陥が相次いで伝えられていることに驚く中国人が少なくないとし、「日本人が非常に深い匠の精神を持っているということは決して否定しない。物事に集中して取り組む精神は素晴らしいものだと思う。しかし問題は、匠の精神が商工業において成功し得るかということだ」と指摘する。

そのうえで「日本は『匠の精神』、中国は『パクリの精神』と言われるが、現在、『パクリの精神』が『匠の精神』の市場を侵食し続けている。それは、『匠の精神』が単に工房における精神に過ぎないのに対し、『パクリの精神』は大規模工業の精神だからだ。『匠の精神』は作る人が中心であり、まるで芸術品のような美しい製品を目指す。値段や生産時間は二の次で、ユーザーに完璧な品を提供するのがモットーだ。かたや『パクリの精神』は消費者が中心にある。基本的なニーズを満たすという前提のもと、最短の時間、最安のコストで製品を作る。日本の製品は中国製より美しく丈夫な反面、値段が10倍もする。それは、『低価格で最低限のニーズが満たされれば良い』という消費者の考え方から乖離(かいり)するものだ」と論じた。

動画はさらに「模造品はいつまでも模造品ではない。量的な変化は質の変化をもたらす。十分な数を生産できるようになれば、品質は自ずと高まっていく。一方、大量生産による鍛錬のチャンスがない日本は、より良い製品が作れなくなっている。『匠の精神』は作る人間の自己満足であり、『パクリの精神』は工業精神へと進むプロセスの1つなのだ。『匠の精神』が果たして『パクリの精神』に勝てるのか、よく考えてみよう」としている。

これに対して、中国のネットユーザーからは、「匠の精神は10分でできることに1時間かける。効率が悪すぎる」と賛同する声がある一方、「よくわからんが、日本製は使いやすい。それだけ」という声や、「パクリまで『精神』になるとは」とあきれる声も。また、「模造品の工業化で恐ろしいのは、とんでもなく劣悪な商品が市場に出回ることだ。劣悪な工業化は資源の無駄遣い。『匠の精神のあるパクリの精神』でなければ」という意見や、「他人の物をまねるのはつまり盗作。他人が多大な研究費を投じて開発したものをパクってはいけない。中国は少なくとも自分たちでイノベーションしなければいけない」と、そもそも他者のまねをすること自体に問題があるという意見も寄せられている。(翻訳・編集/川尻)