妻であること・親であることに息苦しさを感じた経験 女性8割「ある」

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厚生労働省が発表する平成28年版「働く女性の実情」によると、平成28年の女性の労働力人口は前年に比べ41万人増加の2883万人。労働力人口総数を占める割合は43.4%と、これまででもっとも高い割合となった。それでも、先進諸外国に比べれば日本は「まだまだ」といわれるが、数値だけで見れば、女性の社会進出はゆっくりと拡大していることは確かです。

●「イクメン」という言葉の独り歩きと息苦しい現実

かつてに比べれば、男性が昇給しにくくなったことや子の教育費の増加を受けて、共働き世帯も増加しています。しかし、多くの職場において男女が平等に働く環境が用意できているのかといえば、そうではないでしょう。人材サービス会社のランスタッド社が世界33カ国のと国と地域を対象に行う「ランスタッド・ワークモニター」(2016年11月)によれば、日本の女性労働者の4割以上が性別による報酬差やキャリアサポートの差を感じており、33カ国の国と地域中では最下位という結果となっています。

家事・育児はといえば、言わずもがな。妻の家事・育児負担は高く、労働時間の長い夫に頼ることもできず、ワンオペ育児につらい思いをしているママも増えています。父と母、どちらが大変か。比べることは難しいものですが、「母親だけが苦しくなっていないか?」 。そう感じるママが増えてもおかしくない状況が、目の前にあります。

●実は多い「夫の妻」「子の親」であることが息苦しいママ

こうした状況を目前に、世のなかのママたちの本音は? 今回は20〜40代の229名の女性(既婚または未婚・子あり)にアンケート調査。「自分らしい生き方」ができていると感じているのかを調べてみました。(インターネットによる独自調査 調査期間:9月30日〜10月2日)

まずは、「夫の妻であることや、子どもの親であることに息苦しさを感じた経験はありますか?」という質問に関しては、「ある」が81.8%、「ない」が18.2%と多くの女性が夫の妻や子どもの親であることに息苦しさを感じたことがあることが明らかに。

ちなみに、「ある」と回答した人に「あなたが息苦しさを感じるのは『夫の妻としての生き方』『子どもの親としての生き方』どちらが多いですか?」と聞いてみると、「どちらかといえば夫の妻である生き方」と回答した人は47.9%、「どちらかといえば『子の親である生き方』」と回答した人は45.9%と約半々(無回答が6.2%)となりました。

●息苦しいママの憧れ「趣味の時間を充実させたゆとりある生活」

こちらも前述の“息苦しさを感じた経験〜”と同様、妻・母親になった多くの女性が、今とは異なる自分の姿を考えた経験があることが判明。

具体的には、どんな生き方に憧れがあるのでしょうか? そこで、「もしも家庭や子どもを持っていなかったら…。あなたはどんな生き方にチャレンジしてみたいと思いますか? または、憧れがありますか?」と質問をしたところ、その回答は以下の通り(複数回答)。

1位 仕事はほどほどに稼いで自分の趣味の時間を充実させる生き方 70.4%

2位 会社で仕事を突き詰め立身出世を追うバリキャリな生き方 33.5%

3位 独立や起業などをして雇われず自分の力で生きる生き方 13.1%

4位 バックパッカーなど稼がず自由に世界中を放浪する生き方 10.2%

5位 YouTuberやブロガーなどSNS上を仕事とする生き方 1.9%

6位 政治家や国会議員など政治や社会に影響を与えるような生き方 1・0%

その他フリーコメントでは、「短大時代に勉強できなかったことを勉強したい」や「学校へ行き資格を取って仕事をしたかった」、「伝統工芸など技術を極める」などのコメントが散見。結婚・出産し、家事や育児で時間が過ぎゆく現実に直面したことで、学生時代など、時間的な余裕があった時にやっておけばよかったと後悔する人も少なくなさそうです。

女性が結婚・出産後も、自分の思い描く人生を歩める社会だったら。今回の調査で「息苦しい」と回答する女性は少なかったことでしょう。今回の調査結果、あなたはどう感じましたか?

(文=団子坂ゆみ/考務店)