オープン直後からじわじわ話題を集める名店の名物は艶やかな肉団子

神楽坂の隠れ家はもう行き尽くしたと豪語するグルメなあなたに、絶対におすすめの店がある。

この街で最近いい店ありますか?と聞くと、まずこの店の名が上がるという、プロに愛される通な店。

2017年4月に誕生した中華酒場『jiubar』は、本当はこれ以上有名になってほしくない隠れ家的な名店なのだ!



とても2017年4月にオープンした話題の新店が入っているとは思えない雑居ビルであるが…勇気を出して戸を開こう
まず辿り付くことが困難!
ポストに書かれた店名だけが唯一の目印

神楽坂下の交差点から、坂をのぼっていく途中に『jiubar』はある。しかし、おそらく初回の訪問では、気がつくことなく素通りしてしまう。

神楽坂下の交差点を背にして右手を注意深く見ながら歩いていると、雑居ビルの前に設置されたポストの表札に小さく『jiubar』の文字を見つけることができる。これが唯一の目印なのである。



階段をのぼっていく最中の不安の煽られかたが尋常ではない
とても飲食店が入っているとは思えない
雑居ビルの階段を進むと……

ビルのガラス戸を開けてもまだ「本当にここであっているのか?」と不安は募るばかり。

一般企業が入るフロアも横目に、階段を3階まであがると、飾り気のない扉ののぞき穴の下あたりに、なにやらメッセージが書かれていることに気がつく。



このメッセージは一定期間で変更。料理に興味をもってもらうため、敢えて疑問を持つようなメッセージにしているそうだ

ちょっと首をかしげたくなるようなメッセージではあるが、飲食店であることはなんとなく伝わってくる。ここでようやく「ここが『jiubar』なのかな」という気持ちになれるだろう。



カウンター席の他、広々としたテーブル席もあるので1人でサクッと飲むのにも、グループでの利用にもいいだろう

意を決して、インターホンを押し、戸を開けるとそこには意外にも広々としたカウンターとテーブル席を備えた空間が広がっている。

「美味しい料理を提供していれば、どんなところでもお客様は来てくれる」。そんな想いからこの場所への出店が決まった。そんな想いに応えるように、今では客足は絶えることなく、連日賑わう人気店である。


肉団子も、酢豚も、この店でしか味わえないひとひねりした絶品メニュー!!



「ジューバーの肉団子」(680円)。初めて訪れたならば必ずオーダーしたい看板メニュー
隠れ家感に圧倒された後は
名物「肉団子」の美味しさが襲う

そんなしっとり隠れ家感に、驚きつつもおすすめされた「ジュウバーの肉団子」を注文。

これが同店の名物である。「魚香(ユイシャン)」という、中国では一般的に魚料理などに使用される調味料を使った料理を考えようと思い立ち、わかりやすくオーダーしやすい料理をと考案されたのがこちらの肉団子。

とにかく魚香(ユイシャン)の香りがよく、青山椒のピリッと感が心地よく舌に響き、粗挽きのジューシーな豚肉の旨みを引き立ててくれている。



「酢豚」(1,200円)には「レモンサワー」(680円)を合わせて召し上がれ
酢豚も必ず注文すべし!
酢豚の常識を覆される美味しさだ

さつまいもと豚肩ロースのみというシンプルな構成でありながら、完成された味わいに驚かされる「酢豚」もぜひ、同店で味わいたい逸品のひとつ。

蒸して甘さを引き出し、提供直前に揚げられるさつまいもや、カリッとジューシーな豚肉も美味しいが、注目すべきは餡である。塩味ではあるが、酢とざらめ、はちみつで生み出された優しい甘酸っぱさが豚肉とさつまいもの味わいと絶妙にマッチする。

これを食べたら、もう今まで食べていた通常の酢豚には戻れなくなってしまうだろう。



「モツの麻辣煮込み」(780円)は、モツが苦手な人でも食べられるようクセを一切排除。上にたっぷりかかる香草もいい仕事ぶり。紹興酒を合わせていただきたい

「肉団子」や「酢豚」だけでなく、その他の料理も絶品尽くし。



「青菜とニンニクの炒め」(880円)。みじん切りにしたニンニクを揚げたものを上から振りかけることで香りをアップさせるのがポイント。シンプルな味付けとは思えないほど、深みのある一品だ。※旬により青菜は変更

山椒と辣油と唐辛子でピリッと辛味を効かせ、じっくり煮込み柔らかく仕上げた「モツの麻辣煮込み」や、「青菜とニンニクの炒め」など酒飲み心をくすぐる一品ばかりが揃うのだ。



周辺に勤める人ならば、毎日でも通いたくなるスポットである

中華料理の名店で腕をふるった川上氏が満を持してオープンした『jiubar』。

1軒目で訪れてガッツリ食事を楽しむのはもちろん、2軒目としてちょっと料理をつまみながら、お酒を楽しむのにもぴったり。リーズナブルな価格設定も、普段使いにもってこいである。

これからは『jiubar』を訪れずして、神楽坂は語れない。そんな勢いを感じる名店だ。