「WTAファイナルズ」の2019年以降の開催地招致争い「レーストゥべニュー」が加速

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ハレプ、ムグルッサ、ウォズニアッキ、ウイリアムズ、オスタペンコらが鎬を削り合う「WTAファイナルズ」。選手たちではなく、その開催地を巡る競争も、激しさを増してきているようだ。Straits Timesが報じている。

同紙によれば、最近開催地となっていたシンガポールの5年間の契約が2018年に終了する予定だという。そのタイミングで、WTAファイナル主催権の獲得に、4都市が名乗りを挙げており、構図がはっきりしてきた。開催地の座を争う、いわば「レーストゥべニュー」の見取り図を得た格好だ。

WTAのチーフエグゼクティブであるスティーブ・サイモン氏は、マンチェスター、プラハ、サンクトペテルブルク、深センが次の候補地に立候補していることを昨日明らかにした。さらに、別の2都市が関心を寄せている一方で、立候補はまだ受けていないことにも言及した。

現在、シンガポールが持つ5年間の契約の失効後には、もしかすると、新たな開催地が決まるかもしれない。

■WTAはシンガポールでの開催契約の延長も視野

サイモン氏はシンガポール室内競技場でのWTA年末記者会見で、2019年の「WTAファイナルズ」と、その後の開催地は次の4月に発表される予定であると述べた。

2014年から続くファイナルの主催地としてのシンガポールの手腕を賞賛しながら、「われわれはずっと期間の延長について関心を示しており、今期のイベントが終了しその結果を確認した後に2019年そしてその後についての議論するとシンガポールと合意しており、非常に楽しみにしている」と、将来的なシンガポールでの開催にも含みを持たせた。

シンガポールの観光局スポーツ部門長であるジーン・ウ氏は、WTAとの議論は継続中であり、日曜日のファイナル後に進展するだろうと述べている。

さらに、ジーン・ウ氏は「『WTAファイナルズ』が単なるテニス世界トーナメントではなく、老若男女すべてのファンにとって魅力的なライフスタイルとしてのプログラムや活動として進展していくことを非常に喜ばしく思っている」と話している。

シンガポールで開催された「WTAファイナルズ」は、2014年のSCグローバルの発表によれば、延べ10日間の競技日に約12万9000人の観客を動員した。


こうした背景を踏まえてか、WTAの代表ミッキー・ローラー氏は「それぞれの都市に良いところと悪いところがある」という。

「シンガポールは開催継続のために我々が必要としているものの多くを提供してくれる。それはグローバルな資本であり、地球市民意識であり、国際性に富んでいることであることだ」「イベントは年を追うごとにどんどんと良いものになっている。シンガポールの観客たちはこの大きく貴重なイベントを切望するとともにどんどんと慣れてきている。F1が開催されていることがその証拠だ」(ローラー氏)

今後、「WTAファイナルズ」の次の開催地の座を射止めるのは、どの都市になるのか。その競争にもテニス界の注目が集まりそうだ。


(テニスデイリー編集部)

※写真は会見で話すWTAのチーフエグゼクティブのスティーブ・サイモン氏
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images for WTA)