コーヒーには集中力、記憶力を高めたり、抗ガン作用、ダイエット効果など種々の効能がありますが、コーヒーの飲みすぎは、カフェイン中毒、依存といった心の病気である可能性も。コーヒー中毒について解説します

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朝、コーヒーを飲む習慣はありますか? ぼんやりした頭をすっきりさせるにはもってこいですよね。コーヒーに含まれるカフェインの覚醒作用は、集中力や記憶力を高め、抗ガン作用、脂肪燃焼によるダイエット効果など、いろいろな効能が知られています。

でも、必ずしも良いことばかりではありません。今回は、コーヒーにはカフェイン中毒、依存といった心の病気的な面があることもお話したいと思います。

もしコーヒーをたくさん飲んでしまったらどうなる?


カフェインの摂取量が少量(コーヒー1杯程度)の間は、集中力を高める、気分を良くするなど良い作用がありますが、摂取量が250mg(コーヒー3〜4杯)以上、摂取した時には以下のような悪い作用が目だってきます。

・落ち着きがなくなる
・神経過敏になる
・興奮する
・不眠になる
・顔面が紅潮する
・トイレが近くなる
・胃腸の調子が悪くなる
・筋肉がピクピクする
・考えや話にまとまりがなくなる
・動悸、不整脈が起こる
・疲れを感じにくくなる
・不穏になる

もしもこの内、5個以上該当するものがあれば、心の病気の診断項目に入っている「カフェイン中毒」の状態であると考えられます。

カフェイン依存のチェック方法とは?


普段コーヒーをお飲みの方、いつものお店が休みでコーヒーを飲めなかった時など、何か支障はなかったですか?もしも不具合が現れていたらカフェイン依存が形成されているかもしれません。カフェイン依存の特徴的な症状は頭痛ですが、その他にも次のような症状が起こります。 

・体がだるかったり、頭がぼんやりする
・不安になったり、気持ちが落ち込んだりする
・悪心や嘔吐が起こる

この内、どれか1つでも見られたらカフェイン依存の可能性があります。カフェインを最後に摂取した後、12〜24時間後にこれらの症状が出現します。症状のピークーは1〜2日後で、1週間程度で症状は収まります。出現する症状の程度は、おおむね、摂取していたカフェインの量に比例します。

しかし、カフェインの離脱症状(物質の摂取を止めた後に起こる心身の不調)はそれほど深刻なものではありません。実際、カフェイン依存は心の病気の診断基準であるDSM-IVには含まれていません。しかし将来的には心の病気に含められる可能性もあります。

もしコーヒーを止めるつもりなら、急に止めてしまうと気分がひどく落ち込むこともありますので、1〜2週間ぐらい時間をかけて、徐々に量を減らしていくのが安全です。
(文:中嶋 泰憲)