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●日本で3回目の開催

「DS218j」などNAS新製品や新たな機能が多数登場したSynology 2018 Tokyo

台湾Synologyはユーザーイベント「Synology 2018 Tokyo」を開催した。国内市場に投入するNAS新製品が、同社が近年力を入れるネットワーク製品やソリューションなどを展示した。

台湾Synologyはユーザーイベント「Synology 2018 Tokyo」を開催した。国内市場に投入するNAS新製品に加えて、同社が近年力を入れるネットワーク製品やソリューションなどを展示した。

Synology 2018は世界17カ国で開催され、総計6,000人以上が来場するユーザーイベントで、Synologyの技術者がユーザーと直接会うことで良いフィードバックが得られる機会だという。日本は2015年から始まり、今回が3回目の開催となる。

2016年に開催したSynology 2017では、Network/Application/Strageと「NASの再定義」をテーマに掲げていたが、今回もNetwork/Application/Strageというそれぞれの分野で新製品やソリューションを紹介するという。

日本市場は前年比で60%成長しており、エントリーの2ベイNAS「DS216j」がアジアで最も売れている紹介する。好調な個人向けモデルの勢いを背景に、ビジネス市場でも順調な成長を見せている。

○NAS新製品3モデルを発表、人気の2ベイNAS後継製品が登場

Synology 2018 Tokyoは、企業ユーザー向けと個人ユーザー向けの2部制で行われたが、今回は、個人ユーザー向けに開催された第2部の内容を中心に紹介したい。第2部では代理店であるフィールドレイクの小川氏が、新機能と新製品の紹介を行った。

NASについては、Computex taipe 2017でも多数の製品を展示していたが、今回国内市場に投入される製品として「DS118」「DS218Play」「DS218j」が披露された。「DS118」「DS218Play」は、1.4GHz駆動のクワッドコアCPUを搭載し、高いパフォーマンスを備える。また「DS218j」もCPUのクロックを30%向上することで書き込み速度を高速化した。

いずれの製品も10月27日に発売する。店頭予想価格は「DS118」が税別21,000円前後、「DS218Play」が税別28,900円前後、「DS218j」が税別22,300円前後。

○NAS向けの新パッケージを追加、機械学習で写真を自動分類

Synology製NASは、単にファイルを保存するだけに留まらず、パッケージを組み込むことで、さまざまな機能を追加できる。「PhotoStation」は、10年前から提供している画像管理用アプリケーション。

最新バージョンでは、カメラが記録したexif情報を使って写真の管理が行えるが、今回β版の提供を開始する新たな管理アプリ「Moments」は、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)を使った機械学習により、画像に表示されている人や動物、テーマ(現在300ほど用意されている)ごとに自動で仕分けを行ってくれる。

また、従来はデバイスごとのファイル管理、クラウドとのデータ同期、複数ユーザーでの同時ファイル編集といった機能ごとに分かれていた3つのパッケージをまとめ、さらにChat/Mail/Office/Calenderのコラボレーションスイートとも連携する「Synology Drive」も近日β版が公開されるという。

このほか、DTCP-IPに対応するパッケージ「DIXIM by DigiOn」の登場が予告された。これによって録画番組データをSynology NASに記録することができる。提供は新製品のDS218jを皮切りに順次対応を拡大するという。一方で、提供時期や価格については近日公開予定いうことでこの場では明らかにされなかった。

●ネットワーク向けのソリューションを拡充、ルータ新製品も披露

○ネットワーク向けのソリューションを拡充、ルータ新製品も披露

Network(Router)製品では、7月に「RT2600ac」を国内投入し、高い評価を得ているが、1台の機器ではどうしてもカバー範囲に制限が出てしまう。これを解決する製品としてSynology Mesh Routerを発表した。

最大7台のMesh Routerが連携し、相互接続することで範囲を増強。ユーザーは同一SSIDで接続できるようになる。meshという名前から連想できるようにネットワークの自動マネジメントや自動修復に対応する。国内での販売時期は未定。

ルータ管理するOSSRM(Synology Router Manager)では、NAS向けOSのDSM(DiskStation Manager)同様webブラウザを通じて利用でき、機能拡張にも対応する。SRMの機能として必要に応じて、トラフィック解析やコネクションの切断、制限を簡単に行えると紹介した。

Synologyではネットワーク関連の取り組みとして、特にセキュリティを重要視しているという。社内ではPRISMと呼ばれるチームが脆弱性の解析と対応を24時間以内に行い対応する。最近話題となったKRACKsと呼ばれるWPA2の脆弱性に関しても、24時間以内にセキュリティパッチをリリースしたという。

また、製品の脆弱性に関してCNA(CVE Numbering Authority:CVE採番機関)として台湾で初の認定を受けており。

○VPNや仮想マシンの動作などの機能も提供へ

VPN PlusというVPN機能にリモートデスクトップを追加。webブラウザを通じた利用が簡単に行えることをデモを交えて披露した。

NAS側の新機能としては仮想環境を紹介。従来からIntel CPUを採用した製品でDocker技術によるユーザー独自のアプリケーションを動かすことができたが、VMM(Virtual Machine Manager)によりWindowsやLinux環境を独立して実行することが可能となる。

すでにSynologyの台湾本社では300以上のテスト環境が一台のNASで稼働しているほか、企業向けセッションではNTTデータの開発環境としても採用されている事が紹介された。

ただし、VMMは4GB以上のRAMを持つ比較的新しいIntel CPU製品に限られている。現在β提供されているが、正式リリース時には無償のスタンダード版と多くのクラスタやHA構成、マイグレーションをサポートするビジネス版となるという。