(写真=平昌五輪組織委員会)

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「オリンピックの顔」とも言えるエンブレム。2020年東京五輪のエンブレム盗作騒動以降、エンブレムに対する人々の関心は良くも悪くも高くなった気がする。

2018年2月に開催される平昌(ピョンチャン)五輪のエンブレムは、ひとえにハングルをモチーフにして作られた。韓国固有の文字であるハングルを用いるとなると、盗作疑惑からも自由になれる。案の定、平昌五輪のエンブレムが一般公開されたときの韓国内の反応は「気に入った」「これなら文句なし」という好意的なものが多かった。

エンブレムについて大まかに説明すると、「平昌」をハングルに表記した「평창」の、子音部分に当たる「ㅍ」と「ㅊ」が五色(青・黄・黒・赤・白)でデザインされたものだといえる。「ㅍ」は“天・地・人が交わる”という意味で、「ㅊ」は雪の結晶のような形にちなんで“雪と氷”という意味らしい。まさに「雪と氷の上で人々が交わる冬季五輪」というメッセージが込められているようだ。

何はともあれ、韓国人にとっては覚えやすく、親しみを感じさせるシンプルなデザインだが、実はハングルをモチーフにしたのはエンブレムだけではない。去る9月に公開されたメダルもそうだ。

メダルにIOCが絶賛

メダルの側面には、「平昌冬季オリンピック」をハングルに表記した際の子音が、立体的にデザインされている。

表の面は側面のハングルから伸びた斜線がまたもや立体的に施された。また、ストラップにもハングルの子音でデザインされた雪花のパターンが入っていて、ユニークさを増している。

平昌五輪組織委員会によると、「国際オリンピック委員会から歴代メダルの中で最も新鮮でクリエイティブなデザインだと絶賛された」そうで、韓国内でも好意的な意見が多く見受けられた。

24種目のピクトグラムもまた、ハングルの子音や母音の形を用いてデザインされている。種目の代表的なフォームをシンプルかつ力動的に表現しているのが特徴だ。

ロゴやエンブレムなどは主に英文でデザインされる傾向があることを考えると、ハングルをモチーフにしたデザインが目新しいのは事実だ。ただ、外国人がそれを目にしたとき、何を意味するかよく理解できないことは難題だろう。

韓国では「最も韓国的なものが世界的なものである」という言葉がある。

今回の平昌五輪は少なくともデザイン的な部分において、最も韓国的なものが世界に通用するかどうかを試せる良い機会になりそうだ。

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(文=李 ハナ)