中東原産の大型犬「サルーキ」。威厳溢れるその姿は美しく優雅です。また、犬種の中でもっとも古い歴史を持つといわれています。

今回はそんなサルーキについて、歴史や特徴、性格、寿命から飼い方をまとめました。

サルーキの歴史

歴史

サルーキは「世界最古の犬種」であると考えられています。その歴史は紀元前7000〜6000年にさかのぼるともいわれており、現在のイラク南部から出土した発掘物にサルーキと思われる犬の姿が見つかっているのだそうです。かつて、このイラク南部には古代シュメールと呼ばれる都市が存在していました。まさに古代から人間と共に生活していたことが判明しているのです。

そんなサルーキは砂漠で生活をしていた遊牧民であるアラビア人の猟犬として活躍をしていました。砂漠では野ウサギ、ガゼル、キツネ、オオカミ、ダチョウなどの狩猟をしていたといわれています。また、イスラム教において犬は不浄(汚れたもの)であるとされていますが、食用の肉を調達するサルーキは例外として丁重に扱われていたそうです。一説では、サルーキという名は古いアラビア語で「神より授けられたもの」という意味も持つといわれています。

また、サルーキは同犬種以外との交配が禁止されていたこともあり、何世紀にもわたって純粋な血統が引き継がれてきました。

サルーキの特徴

サイトハウンド型の身体を持つサルーキは細い顔に長い脚、余分な脂肪のない美しい姿が特徴です。深い胸に大きな肺を持つため、耐久力も抜群で、砂地や岩山でもすばしこい動物を追跡、仕留める能力を持っています。被毛は絹のように滑らかで、柔らかな長い毛が耳や尾、指の間や足の後面に生えています。あまりに細い身体つきのため、サルーキを知らない人はやせ過ぎだと感じることがありますが、細身の身体はサルーキの特徴です。

サルーキの性格

聡明、静かといった特徴を持つサルーキ。飼い主や家族に対しては献身的な姿を見せますが、見知らぬ人には距離を置く傾向にあります。猟犬としての名残で独立心が強い個体もいます。室内では静かに落ち着いて過ごしますが、外に出て動くものや走っているものを見つけると素早く反応し、追いかけてしまうこともあります。

サルーキの寿命

サルーキの平均寿命は12〜14歳だといわれています。

サルーキの飼い方

飼育環境

寒さに弱い犬種のため、寒い地域での屋外飼育はできません。基本は室内飼育で、いつでも外に出られるような環境が好ましいでしょう。寒い地域では長時間、外で過ごさせないように注意しましょう。硬い床では皮膚にタコができてしまうため、必ず柔らかい寝床を用意してください。

運動、しつけ

サルーキの飼育には相当の運動量が必要です。毎日の散歩には長めのジョギングを取り入れ、全力疾走させてあげられるようにドッグランなどでの運動も取り入れましょう。動くものや小動物を見つけた場合、猟犬の本能で飼い主の静止を聞かずに追いかけてしまう可能性があります。人間には到底追いつけない速さです。マテやコイは確実にできるように日々のトレーニングが重要です。非常に知的な犬種のため、同じ内容のトレーニングでは飽きてしまう可能性があります。落ち着いたおとなしい犬種ではありますが、飼い主の長時間の留守にはストレスを感じてしまいます。

被毛の手入れ

被毛の手入れは抜け毛を取り除くために、時々ブラッシングをする程度です。細く、毛玉になりやすい被毛のため、コーミングは週に1〜2回行いましょう。被毛を蒸しタオルで拭いてからブラッシングをすることで、皮膚に刺激が与えられ、更に美しくなるでしょう。

まとめ

犬種の中でも最も古い歴史を持つサルーキ。非常に優れた運動能力を持ち合わせており、その姿や性格にまで歴史を感じさせるような雰囲気を持ちます。

飼育には十分なスペースと運動量が必要なので、限られた人にしか飼育することはできませんが、落ち着いた環境があれば飼育してみたい犬種の一つです。

今回はサルーキの歴史や特徴をご紹介しましたが、愛犬の犬種としての性質や特徴を知ることで、より愛おしく感じたりしますよね。ぜひ皆さんも一緒に暮らしてる愛犬の歴史や特徴を確認してみてくださいね。