英ロンドンのスタジアムでボールをパスする選手(2015年10月29日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】英国の大学ラグビー界で、新入部員に死んだネズミをバケツから口で引き上げさせるといった儀式が横行しているのを受け、選手の数が激減していることが明らかになった。同国メディアが25日、報じた。

 英紙タイムズ(The Times)によると、入部の儀式ではこのほか、チリパウダーが皮膚の敏感な部分に塗布されたり、嘔吐(おうと)物が新入部員に対して投げつけられたりするといった事例があるという。

 イングランドラグビー協会(RFU)は、昨シーズン終了後から競技をやめた高校の新卒業生の数は1万人に上ると見積もっており、その理由に問題とされている大学ラグビーの文化があるのではないかと危惧している。

 英国では水に浮かべたリンゴを口で取る速さを競うゲーム「アップルボビング」が親しまれているが、同紙によるとマンチェスター大学(University of Manchester)の学生は、リンゴの代わりに死んだネズミを酒だるの中から口で引き上げさせられるという。

 また、ラフバラ大学(Loughborough University)では、4リットルのシードルを飲むよう強制され、それをバケツの中に吐くまでに一番時間がかかった学生が、嘔吐物をかけられると伝えられている。さらに、バース大学(University of Bath)の学生は目隠しをされた上で手を差し出すよう命じられ、そこに尿をかけられるのだという。

 実際にそうした現場を目撃したという学生は同紙に対し、「そうした文化に巻き込まれることなく、大学ラグビーを続ける道はない」とコメントしている。

 一方、今回の報道にショックを受けているというRFUのスティーブ・グレンジャー(Steve Grainger)強化部長は「今回のことを扇情的に報じたり、ラグビーチームでは例外なくこうしたことが起きているといった印象を与えたりしないよう、われわれは注意しなくてはいけない」「こういった話を身近に経験したことがなかったり、存在することすら知らなかったりする選手がごまんといるのも事実」と語った。
【翻訳編集】AFPBB News