「ハロウィンは犬も一緒に」、米小売業界が期待の新トレンド

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米ペンシルベニア州には、ペットのためのライフスタイル・センター、「ゴドフリー」がある。この店のオーナーたちはペットを中心とした生活を送り、「犬は家族」を信条としている。

この店では、最高品質のペットフードやアクセサリー、ペットをモチーフにしたギフトを販売しているだけではない。ペットの栄養や医療に関する相談に応じ、トレーニングを行い、ペットと飼い主の生活の質の向上を目指した支援も行っている。また、犬が仲間たちと思い切り遊べるドッグパーク2か所も併設している。

年間を通じて開催するさまざまなイベントには、もちろんハロウィンも含まれる。仮装コンテストでは、最も怖い・かわいい・面白い、(犬と人間の)ベストペア、などのカテゴリーで勝者を決定する。

調査会社の米パッケージド・ファクツによると、飼い主たちが今年、最もペットにさせたい仮装は、1位が「ホットドッグ」。次いで、「ライオン」、「パンプキン」「海賊」の順となった。

飼い主の増加で市場も拡大

ただし、ハロウィンはペットの仮装用の衣装を売ることだけに力を入れる機会ではない。小売業者とマーケティング担当者たちにとって、このイベントは目を離すことができない消費者トレンドになりつつある。

 米ペット製品製造者協会によると、ペットを家族と考える米国人は増加しており、調査を開始した1988年には56%だったペットを飼っている世帯の割合は、最新の統計では68%(約8500万人)に増えている。

そうした人たちの中には、ペットは正式な家族の一員であるとして、自分たちがすることはペットにも同じようにしてあげたいと考える人も多い。そのため、ハロウィンに子供のための衣装を買うなら犬にも買い、子供のためにお菓子を用意するなら、犬のためにもそうするのだ。

 全米小売業協会(NRF)によれば、従来のハロウィンのイベントではなく、犬の飼い主たち向けのイベントに参加する人は、これまでごく少数派(10%程度)だった。だが、その数は今後、確実に増えると見られている。お菓子をもらいに近所の家を回るときも、犬を連れて行く子どもが増えているという。

当然ながら、ペットと一緒に楽しむハロウィンの関連市場は、従来のハロウィン関連市場の規模には遠く及ばない。NRFは、今年のハロウィン関連商品の売上高は91億ドル(約1兆円)に達すると見込んでいる。

それでも、米国人の間ではペット熱が高まり、ペットを飼う世帯は増え、ペット向けの支出は昨年、年間総額700億ドル近くに達したとされる。こうしたことから考えれば、ペットを巻き込んだハロウィンは、小売業者が売り上げを伸ばすことができる大きなチャンスの一つだといえる。