10月13日に「しなの鉄道株式会社」がCAMPFIREで初のクラウドファンディングに挑戦。しなの鉄道115系車両の「コカ・コーラ」レッドカラーを復刻しようというプロジェクトに、人々から多くの支援が寄せられている。

出典画像:「しなの鉄道で115系の動く博物館を完成したい!「コカ・コーラ」レッドカラーで実現」CAMPFIRE サイトより(以下:同)

 

「しなの鉄道株式会社」の熱い挑戦

10月1日に開業20周年を迎えた「しなの鉄道株式会社」。これを記念して、今年同社は115系の「懐かしい車体カラー」を次々に復刻。4月から「初代長野色」「湘南色」「横須賀色」の3色が順次登場した。

 

現行の「しなの鉄道色」「長野色」「観光列車 ろくもん」と合わせると合計6色。これですべての色が揃ったかに思われたのだが、ある日ファンから「しなの鉄道」に「もう1色、『コカ・コーラ』レッドカラーの電車もあったのでは?」との指摘が。実際に調査してみたところ、1987年に信越本線で「コカ・コーラ」の広告電車が走っていたことがわかった。

 

しかし、完全に「コカ・コーラ」レッドカラーを見落としていたようで、今期の予算は既に確定済み。当初は塗装を「見送る」方向だったが、社員有志から「ここまで来たら完成させたい」「30年前に『コカ・コーラ』レッドカラーに塗られた編成がしなの鉄道でS11編成として現存しているのは運命的」「115系が廃車されていくなかで、すべて揃うラストチャンス」「並べて写真撮ってみたい」「地元の方もきっとよろこぶ」との声が続出した。

 

そこで「日本コカ・コーラ株式会社」など各方面に許可をとり、「12月までに塗り替え費用が捻出できたら」という条件付きで復刻プロジェクトへの挑戦を決定。クラウドファンディングで支援を募ることとなった。

 

すると鉄道ファンを中心に支援の輪が拡大。「『しなの鉄道』のクラウドファンディングとか支援するしかなくね?」「社員の熱さに心打たれました! 是非支援させてください!」「子どもの頃の思い出が蘇るとか胸が熱い」「指摘した鉄オタもGOサイン出したコカ・コーラも『しなの鉄道』の社員もみんな最高かよ!」との声が相次いでいる。

 

115系にとっては“ラストチャンス”!?

そもそも115系とは、国鉄時代の1963年に登場した古い車両。113系に山岳路線対応のブレーキを搭載し、近郊形電車として活躍してきた。しかし、近年では“老朽化”などの理由から、全国的に姿を消しつつある115系。「しなの鉄道」は現在でも59両を保有しているのだが、どれも製造から36〜39年が経過している。

 

そういった理由から、115系は「いつまで走ることが出来るのだろうか…」と鉄道ファンから心配されている車両のひとつ。「しなの鉄道」もCAMPFIREの特設サイト上で「今回のチャンスを逃すともう二度と実現できないかもしれません」と危機感をにじませていた。

 

ファンならば是が非でも目に焼きつけて起きたい115系の「コカ・コーラ」レッドカラー。今回のクラウドファンディングでは290万円というかなり高めの目標金額が設定されていたのだが、募集終了まで60日を残し10月19日に目標を達成。異例の速さに「115系めっちゃ愛されているなぁ」「鉄オタの本気を見た……これは絶対に見に行かなくては」との声が続出している。

 

ちなみに、今後の流れとしては、2018年1月下旬に着工し3月上旬に運行が開始される予定。春の信州に赤いボディーが実に映えそうだ。