米GDP速報値、事前予想覆せばドルは上抜け 10月27日のドル円為替

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 低下していた米10年債利回りが2.46%まで回復したこともあり、10月27日10:10(すべて日本時間)ごろには1ドル114円26銭の上値をつけた。114円台にはやはり売り圧力が強く、ここからなかなか上抜けできない状態である。しかし月末の仲値に向けてドル買いが強まることは予想される。

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 10月26日の東京市場タイムは、北朝鮮の地政学リスクの高まりによってドル売りが再燃し、14:30ごろには1ドル113円34銭まで下落した。欧州市場、ニューヨーク市場が開始されていくと一転し、ドル買いが強まった。

 次期FRB議長からイエレン議長の再任の可能性が消えたことで、ややリスクオンとなっている。米10年債利回りも2.42%まで回復した。21:30に発表された経済指標に対しての反応は厳しいもので22:00には1ドル113円62銭まで再びドルは売られることになる。前週分の新規失業保険申請件数は23.3万件と、事前予想の23.5万件より改善されていた。失業保険継続受給者数は189.3万人と事前予想の189.0万人よりやや悪化。9月卸売在庫速報値が+0.3%と事前予想の+0.4%を下回った。前回の+0.9%から比べると大幅な低下となっている。これがドル売りの材料となったのだ。

 しかし、米下院で2018年会計の予算決議案が可決したという報道が流れ、大きくドル買いに傾いた。トランプ大統領の掲げる年内の大規模税制改革の実現の可能性が高まり、日付の変わった27日0:00ごろには1ドル114円04銭までドルは上昇している。その後は反発もあり2:00ごろには1ドル113円70銭まで下げるも、トレンドはドル買いの方向で、3:00までには114円台まで回復した。

 本日は21:30には7〜9月期のGDP速報値が発表される。大型ハリケーンの直撃を2度も受けているだけに厳しい結果が予想されている。前回の+3.1%に対して、今回の事前予想は+2.6%だ。個人消費も前回の+3.3%に対して、事前予想は+2.1%となっている。ポジティブサプライズがあればドルの上抜けは充分に可能になるだろう。