キューブ状ブロックからスマホで動かせるロボットを作れる「Cubroid」が面白い
子供のころ誰もが一度は楽しんだことのあるレゴのブロック。そのレゴのようにブロックを自由に組み立て、自分の好きなロボットを作ることができるのが「Cubroid」だ。

レゴにも古くから組み立て式ロボットと言える「マインドストーム」があるが、Cubroidはモーターやセンサーを内蔵するブロックを繋ぎ合わせるだけではなく、スマートフォンやタブレットのアプリで動作プログラミングもできる、教育用途としても考えられたブロックなのだ。Cubroidには複数のブロックが用意されている。基幹となるのはプログラムを保存できる「マスターブロック」。それにライトを点滅させることのできる「LEDブロック」、音を鳴らすことのできる「サウンドブロック」、モーターを内蔵し車を取り付けられる「モーターブロック」。

さらには障害物や明かりに反応する「近距離センサーブロック」「ライトセンサーブロック」「タッチセンサーブロック」が用意される。それぞれのブロックは赤、青、緑、黄色と、カラフルにふちどりされている。

▲Cubroidのベーシックキットに含まれるモーターブロック(緑)と近距離センサーブロック(赤)。どちらも直接充電して利用する

さらにはブロック同士をつなぐジョイントや、機能を持たないブロックも提供されている。このジョイントはレゴと互換性があるので、自分の好みの形のロボットを作りたい時は、レゴブロックを買ってきてそれを繋ぎ合わせることもできる。

また、レゴで例えば建物を作り、その中にCubroidのLEDブロックを埋め込めば、スマートフォンアプリからライトを自在に点灯させることのできる建物に変身するわけだ。


▲ブロック同士はジョイントで接続。レゴと互換があるので混在させることもできる

スマートフォンやタブレットのアプリでのプログラミングも簡単だ。矢印などの書かれたアイコンをドラッグしながらつなげていけば、それが一連の動作となる。それぞれのブロックにはBluetoothが内蔵されており、アプリの動作をワイヤレスで伝えることもできる。

例えばCubroidでモーターで動く車を作り、障害物が目の前にあれば右に曲がり、LEDブロックにハートの絵を表示する、といった一連の操作をプログラミングできるのである。


▲アイコンをつなげて一連の動作をプログラム。LEDブロックは点滅する絵も指定できる

Cubroidは小学生など低学年の子供がブロックを通じてプログラミングを学ぶことを目的に開発された。

アイコンを組み合わせた簡単なロボットの動作コントロールだけではなく、MITが開発した「Scratch」と呼ばれるプログラミング言語にも対応しており、より細かい動作のコントロールもできる。

子供の成長に合わせてCubroidのブロックを買い足していけば、子供たちはより高度なプログラミング環境に移行し、新しいアイディアを思い浮かべることもできるだろう。


▲ブロックで遊んでいるうちにプログラミングの概念を覚えていく

CubroidのCEO、Mark Shin氏は自身のお子さんの教育を考えてCubroidを開発したとのこと。今やBluetoothモジュールや各種センサーの小型化・低消費電力化が進んだことで、ブロック一つ一つに機能性を持たせることが可能になっている。

なお、電源に関しては、それぞれのブロックごとにバッテリーが内蔵されており、充電はマイクロUSB端子で行う。こうした仕様のため、ブロックが増えていくと管理の手間が掛かる。今後ワイヤレス充電に対応すれば、より使い勝手が高まるだろう。


▲CubroidのCEO、Mark Shin氏

このように子供のことを考えて作られたCubroidだが、大人が使っても十分面白い。レゴでも大人の愛好者は多く、実物サイズの車を作ってしまうなどマニアックなユーザーもいる。

実用性という面でも、Cubroidの各種センサーを組み合わせれば、例えば室内にいるペットの移動を感知するIoTセンサーのようなものも作り上げることができるだろう。

CubroidはKickstarterで目標資金の約800%の調達に成功し、2018年2月に製品が出荷される予定だ。スマートフォンと組み合わせる周辺機器の開発用途として購入してみるのも面白いだろう。

将来はLTEを内蔵したタイプなど、さらなる機能性ブロックが登場することにも期待したい。