27日、著書『帝国の慰安婦』で元慰安婦らの名誉を傷つけたとして起訴され1審で無罪判決を受けていた韓国・世宗大の朴裕河教授に、2審で有罪判決が宣告された。写真は在韓日本大使館前の慰安婦像。

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2017年10月27日、著書『帝国の慰安婦』で元慰安婦らの名誉を傷つけたとして起訴され1審で無罪判決を受けていた韓国・世宗(セジョン)大の朴裕河(パク・ユハ)教授に、2審で有罪判決が宣告された。韓国・ニュース1などが報じた。

ソウル高裁刑事4部は同日、名誉毀損(きそん)の罪に問われた朴被告に対し、1審判決を破棄し罰金1000万ウォン(約100万円)の支払いを命じる判決を言い渡した。裁判所は、朴被告が著書の中で虚偽の事実を挙げ、そのために元慰安婦らの名誉が傷つけられたと判断、また名誉毀損行為は故意によるものだったとした。しかし一方で、学問や表現の自由が委縮してはならないとの点を量刑の考慮に加えたとした。

判決を受け朴被告は「意外な判決だった。資料を検討せず先入観のみで下した判決だと思う。良心的で、謝罪の心を持つ日本人の気持ちまでをも背を向けさせてしまう余地がある結果だと思う」とし、即時上告する意向を明らかにした。

朴被告は2013年に出版した『帝国の慰安婦』において慰安婦が「売春」を行い「日本軍と同志的な関係」であったと記し、元慰安婦らの名誉を傷つけたとして15年に在宅起訴された。

今年1月に開かれた1審は「被告が著述した主な動機は、韓日両国の和解と信頼構築が目的」であり「被害者の名誉を傷つけたと特定するのは困難」として朴被告に無罪を宣告していた。

1審判決は韓国のネット上で批判の的となっていたが、これを破棄した今回の判断はどう受け止められているだろうか。記事に寄せられたコメントを見ると、「たったの1000万ウォン?(求刑通り)懲役3年にしろ」「罰金の額が少な過ぎる!」「無期懲役くらいにしてこそ国が正される」との意見が多数の共感を得ており、ネット世論は有罪判決にも納得していないようだ。

また、「学問の自由は責任を伴うものだ」「表現の自由は、誰が何について語るかによって変わる」「道徳的に過ちを犯したことには違いない。当然有罪だろう」との指摘や、「韓国人である以前に人であることを諦めたんだね」「常識に基づいて生きることがそんなに難しいの?」と被告個人への批判も多数寄せられていた。(編集/吉金)