「健康度」データによる一大ビジネスは動き出すか

写真拡大

 経済産業省は、ウエアラブルデバイスを用いて取得した個人の健康情報を基に、健康に良い生活や運動習慣への変化を促す研究事業を2018年1月にも始める。企業保険者などに協力してもらい、17年中に参加者(被験者)を募集・登録し、2000人程度を対象に実施する方針。その際に先行研究で有意な効果が示唆されたアプリケーション(応用ソフト)を用いる。科学的に根拠のあるデータ(エビデンス)として活用し、個人の行動変化を促すビジネスモデルの創出を目指す。

 構想として、参加者はウエアラブルデバイス、IoT(モノのインターネット)デバイスによって歩数や活動量、体重、血圧を毎日測定し、3カ月ごとの血液検査を行う。参加者の条件は、糖尿病の診断指標である「HbA1c」が6・0%以上、8・9%以下であることや、日常的にスマートフォンを使用していること、20歳以上75歳未満であることなどの点で詰めている。

 実施の際には、先行研究で健康状態の改善に有意な効果を発揮することが示唆された「七福神アプリ」を活用する。同アプリを活用したグループでは、「HbA1c」について、投薬治療なしの被験者の平均値が「6・99」だったのが「6・43」へ改善する結果が得られたという。

 同アプリは、七福神に見立てた7種類のキャラクターが登場し、取得した歩数などのデータを基に行動変化を促すメッセージを個人のスマートフォンに配信する仕組み。

 これまでの先行研究の取り組みは約1年だった。このため今回の取り組みは、3年程度を予定している。