すでに、GEアビエーション、GEパワー、オイル&ガス事業を手がけるベーカー・ヒューズGEは、燃料ノズルやその他の部材を3Dプリンターで製造しています。しかし、彼女のチームが見いだしたアイデアは、GEが昨年立ち上げた新事業部門、GEアディティブで特に役立つはずです。

 GEが傘下に収めたコンセプト・レーザー社とアーカム社のマシンは、すでに医療用インプラントやその他ハイテク部品を製造していて、GEはその他の用途にも幅広く応用できるとみています。

 ヴィンシクエラは、「目標は3Dプリンターを『宇宙家族ジェットソン(SFファミリーコメディ)』がうらやむような最新マシンに変えること。医療用インプラントから女性が身につけるアクセサリーまで、人が想像できるあらゆるものを“印刷”ボタンひとつで作れる世界に思いを巡らせています」と話します。

 新設から1年ちょっと経過したラボでは、特定の部品を製造する必要があるときにマシンがいつでも情報を引き出せる材料レシピを盛り込んだデータベースを開発中です。

 ヴィンシクエラはこう言います。「方向性を誤ることなく、今後も継続的にGEストア(GEが事業部門を跨いで知見を共有し活用する仕組み)のパワーを活かして材料とマシン技術をデジタルに融合していくこと。

 そうすれば、世界で通用する部品を、誰もが必要なときに必要なだけ3Dプリンターで製造できる時代が来るでしょう。つまり、新型の自動販売機のようなものを作れるはずですよ」

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