開業当時からある飛行塔も/生駒山上遊園地

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日本最古や国内唯一など、昭和期からある遊園地。活躍する乗り物は今でも現役。懐かしい風景が甦る、ご長寿遊園地に遊びに行こう!<※情報は関西ウォーカー(2017年10月24日発売号)より>

【写真を見る】現存する大型遊具では日本最古の「飛行塔」/生駒山上遊園地

■ 昭和初期から運行するレトロな乗り物に興奮

「生駒山上遊園地」は、開業より88年という、関西でも指折りの老舗レジャーランド。日本最古の大型遊具が現役で活躍しているほか、「コーヒーカップ」や「ミュージックエキスプレス」など、今では懐かしいアトラクションがそろっている。

開業当時からある飛行塔が、今なお生駒山上遊園地のシンボルタワーとして活躍中。

「飛行塔」1929(昭和4)年。大型遊具開発の祖、土井万蔵が設計した、現存する大型遊具では日本最古のもの。高さ約30mの上空を回りながら大阪平野を一望できる。

「コーヒーカップ」1974(昭和49)年。レトロなアトラクション代表とも言えるこちら。中央のハンドルを力強く回し、回転速度を速めて遊んでいた人も多いのではないだろうか。

「ミュージックエキスプレス」1990(平成2)年。円形のライドが激しく回転するアトラクション。波打つレールを前向きと後ろ向き交互に回転する爽快感と、懐かしい乗り心地が印象的だ。

懐かしい遊具の中には、ローテクでかわいい「メロディーペット」も。

写真は1945(昭和20)年ごろの飛行塔。2003(平成15)年ごろまでは絶叫系アトラクションも多く、ファミリー向けの姉妹施設・あやめ池遊園地に対し、若者向け遊園地として定着。あやめ池遊園地閉園に伴い、ファミリー向けになった。

■生駒山上遊園地<住所:生駒市菜畑町2312-1 電話:0743-74-2173 時間:10:00〜17:00 ※時期により異なる 休み:木曜(祝日の場合営業) 料金:入園無料、のりものフリーパス大人(3200円)ほか 駐車場:約1600台(1200円/1日) 交通:近鉄生駒ケーブル生駒山上駅よりすぐ>

■ 半世紀前から変わらず今も元気に運行中!

「須磨浦山上遊園」は、標高246mの鉢伏山から旗振山に広がる山上遊園。「観光リフト」や「サイクルモノレール」、「カーレーター」などの絶景を眺められる乗り物や明石海峡を望む展望台がある。そのほか、四季折々の花が園内に咲くなど、家族連れに人気のスポットだ。

91mを約3分で移動する「カーレーター」(片道200円、往復300円)。ゴトゴトという振動が、古きよきローテクを感じさせる。

空中散歩が楽しめる「サイクルモノレール」(200円/1回)。

「カーレーター」は、車(カー)とエスカレーターを合わせた造語で、1966(昭和41)年に運行を開始。滋賀の施設にもあったが廃止され、今では国内唯一なのだとか。

■須磨浦山上遊園<住所:神戸市須磨区一ノ谷町5-3-2 電話:078-731-2520 時間:10:00〜17:00 ※季節により変更あり 休み:火曜 料金:入園無料 駐車場:200台(400円/60分、以降200円/60分) 交通:阪神高速神戸線若宮出口より車で10分>

■ 上から見ると高い!本州最古の観覧車

「京都市動物園」の一角に、京都市内では数少ない遊園地が存在する。高さ12mの観覧車や遊園地の外周を走る機関車の乗り物など、計4つのアトラクションがあり、1つ1つがミニサイズで時代を感じる乗り物ばかりだ。

ゴンドラの上半分は柵のみと、風通しのいい観覧車。頂点からは動物園を一望できる。

回転ボートやバッテリーカー(各200円/1回)など、小さな乗り物がファミリーに人気。

1956(昭和31)年に設置された、本州では一番古い観覧車。その歴史の長さから、今では子供のころに乗ったことのある親子3世代の家族も訪れることがあるとか。

■京都市動物園<住所:京都市左京区岡崎法勝寺町 岡崎公園内 電話:075-771-0210 時間:9:00〜17:00(最終入園16:30) 休み:月曜(祝日の場合翌平日) 料金:遊園地入園無料 ※別途動物園入園料、大人(600円)、中学生以下無料 駐車場:なし 交通:地下鉄蹴上駅より徒歩5分>【関西ウォーカー編集部】