(写真提供=PROFESSIONAL ENTERTAINMENT)ユ・スンオク

写真拡大

韓国が米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を配備したことを機に、何かと冷え込んでしまった中韓関係。中国進出した韓国企業が大苦戦を強いられていることは本欄でも何度か紹介してきたが、そんな逆風にめげずに積極的に中国進出に乗り出している人たちがいる。

健康的な美ボディを誇る、韓国の“マッスル美女”たちだ。

韓国では近年、マッスル・ブームが起きており、各地で多種多様なマッスル大会が開催。人気オーディション番組『プロデュース101』でフィットネス・トレーナーを務めた“脱アジア級の美ボディ”レイヤンをはじめ、フィットネス・タレントたちも続々と登場している。

人気の火付け役ユ・スンオクも中国でビジネス展開

去る9月に行われた「マッスルマニア」では、“韓国史上最高のビキニ・クイーン”キム・シアなど新たなスターも誕生しているが、最近は彼女たちマッスル美女の中国進出が増えているというのだ。

例えば、2014年にアメリカで行われた「マッスルマニア・ユニバース世界大会」で東洋人女性として初めて5位入賞を果たし、韓国のマッスル人気に火をつけたユ・スンオクである。
(参考記事:【特別公開】“奇跡のDカップ女神ボディ”ユ・スンオクが誕生した決定的瞬間!!

“奇跡のDカップ女神ボディ”の異名でマッスル・ブームの火付け役となった彼女は、2016年6月に自身が設立したコスメティック会社のCEOとして中国でのビジネス展開に乗り出している。

中国でのビジネスプランには、自身が出演する『マッスル・オーディションプログラム』の開催や、産後養成施設のフランチャイズ展開などが含まれるそうだ。

「女神降臨」「品位ある健康美人」と中国メディア

また、今年4月の「2017 MAX Q マッスルマニア・オリエント・チャンピオンシップ」でファッションモデル女子部門・グランプリを受賞したイ・ヨンファも中国でファンを集めている。

マッスルマニアのグランプリ受賞で一躍、有名人になり、8月には韓国で創刊された『PLAY BOY KOREA』の初代プレイメイトにも選ばれた彼女は、今年9月、上海で開かれた中国最大級のトレーニング・フィットネス博覧会「FIBO China 2017」に招待され、現地でファンミーティングやサイン会を開催した。

そこには数千人のファンが集まり、100以上の中国メディアが「女神が降臨した」などと報じるほどの盛況ぶりを見せたほどだったという。

そのほかにも、アイドル顔負けの美貌と骨盤周りの美しさから“骨盤カンペ”と呼ばれるキム・アルムが、中国版マッスル大会である「黄金時代」というコンテストに参加して話題を呼んだらしい。

これまでも中国メディアから「品格のある韓国の健康美人」と称賛されてきただけに、彼女も「機会があれば中国でも様々なことをしてみたい」と中国進出に乗り気なようだ。

ちなみに“カンペ”とは「ギャング」や「やくざ」という意味だが、最近は「背筋も凍るほどにスゴい」というときに使われる修飾語でと誉め言葉でもあるという。

日本風にいえば、「ヤバい」に近いと思うが、韓国の“マッスル美女”たちの中国進出は今に始まったことではない。

“マッスル美女”中国進出の背景

先駆けとなったのは、“モムチャン(ナイスバディ)・アジュンマ(おばさん)”のキャッチフレーズで日本でも旋風を巻き起こしたチョン・ダヨンだ。

著書『モムチャンダイエット・プレミア』は日本で60万部を突破したが、彼女のフィットネス関連書籍は、2015年に中国でベストセラーを記録している。

このチョン・ダヨンの成功が地ならしとなり、韓国のマッスル美女たちの中国進出のハードルも低くしてくれているのだろうが、特筆すべきは中国のダイエット&フィットネス市場が右肩上がりで成長していることだろう。

新華社通信によれば、中国70都市でフィットネスジムに通っている人の割合は、2011年から2015年にかけて、年間400〜500万人のペースで増加しているらしい。

そんな中国フィットネス市場を攻略しようと意気揚々と大陸へと乗り出している韓国のマッスル美女たち。関係者によると、この流れは今後、ますます活発化していく気配を漂わせている。

以前、本欄で紹介した「マッスルマニア」主催者で韓国フィットネスSPOMAX社のキム・グンボン代表も、「韓国で人気と自信を得たマッスル美女たちが中国に進出して、今度は中国で健康美の伝道師になっていくでしょう」と語っていた。

最近も、2016年の「マッスルマニア・ラスベガス大会」で“コマーシャル部門”4位に入賞したソン・ソフィが、中国最大のインターネットショップ「アリババ」とコラボして自身のトレーニング法を中国で宣伝していくと明かしたばかりだ。

はたして韓国の“マッスル美女”たちは、韓流ドラマやK-POPに次ぐ新たな“韓流コンテンツ”として中国でも成功を収められるだろうか。冷え込んだ中韓関係を熱くさせるか、注目していきたい。

(文=慎 武宏)