Apple Watch Series 3+watchOS 4.1の音楽ストリーミング体験で感じた「iPod」のぬくもり
Apple WatchのセルラーモデルならiPhoneを家に置いたままでも、ちょっとしたお出かけくらいなら安心───これを「新しい自由」とAppleはアピールします。そして、この自由は今月末に配信が予定されているwatchOS 4.1へアップグレードすることで、さらに広がります。

watchOS 4.1で加わる目玉機能は2つ。セルラーモデルのLTE通信網を利用したApple Musicのストリーミング再生機能と、beats 1などのラジオ番組が聴けるアプリ「Radio」の追加です。

多くの人にとって、フィットネスやワークアウトのコンパニオンとして、またモチベーション喚起の重要な要素となっている"音楽"ですが、これをウェアラブル(Apple Watch+AirPods)のみで実現できるわけですね。

これまでもプレイリストをひとつ同期させ、Apple Watch単体で聴くことは可能でしたが、watchOS 4から複数のプレイリストに対応、さらにApple Musicが用意したプレイリストから選んでの同期も行なえるようになりました(要Apple Musicメンバーシップ)。

クラウド上の4000万曲に手首からアクセスできるというのは、感激以外の何物でもありません。2001年、初代iPodが発表されたときのキャッチコピーは「1000曲をポケットに」でした(by スティーブ・ジョブズ)。これはキャッチコピーではありませんが、今回のアップデートで「(クラウド上の)4000万曲を手首に」となります───16年の時を経てここまで進化したのですね、音楽をより身近にと言う信念はそのまま。

実際にiPhoneレスで音楽を聴いてみました。組み合わせる無線イヤホンですが、Apple的には「AirPodsにあらずんば人にあらず」くらいの空気を醸し出している気がしておりますが、実際はAirPods以外のBluetoothイヤホンでも同機能を利用できます。たとえば最近話題のソニー「WF-1000X」との組み合わせもバッチリでした。両方接続設定を済ませてある場合は、いずれかを選択することになります。

ただし、これはiPhoneとの接続時も同様ですが、WF-1000Xは音質はいいのですが、いかんせん再生時の"プチ途切れ"が気になります......。接続の安定性では、AirPodsのほうが相性いいのは間違いありません(むろん、今後WF-1000X向けファームウェアのアップデートで改善されていく余地はあります)。
関連記事: iPhoneでWF-1000Xの快適さをAirPodsと比較



再生画面での操作などは、これまでと一緒。デジタルクラウンでボリューム調整できます。また、Siriによる操作も可能です。「Hey Siri」(またはデジタルクラウンを長押し)して、「誰それ(アーティスト)の何なに(曲名)をかけて」と言ったり、もっと曖昧に「私の好きな曲を──」「新しい曲を──」「ランニングにピッタリの曲を──」と伝えても大丈夫です。

なお、ストリーミング音質はiPhoneの"設定>ミュージック>モバイルデータ通信"から高品質モードのオン・オフが可能です。



Radioアプリは、実は最初、見逃してしまいました。iPhoneと違い、Apple Watchのアプリ表示は1画面に集約され(グリッド表示時)拡大しながら探すのですが、アイコンが多い人は見つけにくかもしれません。グリッド表示をリスト表示に切り替えると見つけやすくなります。アプリ表示画面を3D touchでグイッと押し込むと変更可能です。リスト表示のほうがデジタルクラウンでクルクル探せるのでフィットネス向きな気もします。まぁ、お好みで......。ミュージックアプリもRadioアプリも文字盤のコンプリケーションに追加できます。



Radioアプリで、Apple Musicのステーションを、ライブやオンデマンドで聴くことができます。Beats 1は誰でも楽しめますが、Apple Musicのメンバーシップがあると広告が挿入されません。



新しい音楽に次々と出会える感じで、いつまでも聴きながらエクセサイズしていたい気分になります。もちろん、ミュージック同様Siriによる操作も可能。

ちなみに音楽もラジオもApple Watchのスピーカーから直接は再生されませんので、腕から垂れ流しになる危険性はゼロです。本体のモニタースピーカーはSiriの返答と通話、あとはアラームなどに使われるのみで、Bluetoothイヤホン接続時はすべてイヤホンへといった具合です。

Apple WatchのセルラーモデルはwatchOS 4.1で真骨頂と言っても過言ではないでしょう。ほかにも細かいUIの改善やバグフィクスが施されているのは言うまでもありません。ひとつ例として、Wi-Fiのオン・オフ トグルがコントロールセンターに追加されました。弱いWi-Fiをつかんでしまっている状態で、音楽再生が途切れたりするよりは、広範囲をカバーしたLTEでというランナー向けの配慮という説があります。



音楽やフィットネスの用途でApple Watchを活用する考えがない方でも、ちょっとしたお出かけの際にiPhoneを持たずに大事な連絡や必要な情報は手元でアクセスできるというのは素晴らしいメリットだと思います(あ、ずっとセルラーモデルのことだけを書いているんですよ)。以下のような記事も上がっておりますので、どうぞご参考に。

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