東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、さまざまな人々に声をかけ、ひとつのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。
10月17日(火)のテーマは「今さらだけどコンプリートしたいマンガは?」でした。
小さな頃読んだマンガに影響され、スポーツや趣味を始めたという人も多いのではないでしょうか。マンガは今や立派な文化。幼少期に触れたマンガやアニメが、その後の人生を変えることもめずらしくありません。今回は街の大人に、「今さらだけどコンプリートしたいマンガ」について聞きました。
(TOKYO FM「シンクロのシティ」2017年10月17日(火)放送より)

※画像はイメージです



今さらだけどコンプリートしたいマンガは?

【本郷三丁目で出会った45歳の男性】

『寄生獣』というマンガです。テーマがすごく変わってましたよね! 人間が弱肉強食の中でトップにいる存在なんですけど、実はそうじゃない!っていう話を展開されたところですかね! 人間が寄生生物に頭の部分を完全に乗っ取られてしまうんです。寄生獣が(人間と)同じような感情を持つようなシーンもあるんですけど……。共存共栄していくような部分もあって、地球全体に生き物って存在してるんだなってマンガですよね!

――なかなか深いですよね!

いや〜深いですね〜(笑)。

【本郷三丁目で出会った38歳の男性】

やっぱり『ドラゴンボール』ですかね! 40 巻以上はキツいんですけど(笑)。今、新しいシリーズをやっていて子どもも興味持ったりしている中で読み返すと、また違う感覚で見られるかなって!

――仕事面において『ドラゴンボール』から学んだことは?

強い相手に向かっていくってことですかね!!

――じゃあ、ご主人も難しい取引相手ほどワクワクする?(笑)。

そうですね(笑)。そういう山を登らなきゃってね!

――ちなみに何戦が好きですか? いろいろと強敵がいましたけど。

べジータですかね! ナッパと来たときですね(笑)。

【下北沢で出会った40歳の女性】

『軍鶏』というマンガです。弟が「いらなくなったからあげる」と言って勝手に持ってきたものを読んでハマりました。勉強ばかりしていた主人公が少年院に入って、そこから格闘家になっていくという、わりと暗い感じのマンガです。これを読んでいると、トレーニングに行きたくなります!(笑)。主人公は空手を極めている先生に教わるんですけど、その精神論も面白くて、ハマりました! 先生が「水面に映ってる月を切れ」と言うんですけど、その切り方も面白くて「こういう切り方もあるんだな」とか。主人公の切り方がかっこ良かったりして、ものの見方としてこういうのもありなんだなって思いました。

――一番影響を受けたところは?

「強靭な肉体には、強靭な精神が宿るんだな」っていうのを学びました。そこからトレーニングに行きたくなったんです(笑)。

【表参道で出会った31歳の男性】

週刊少年ジャンプで連載していた『バクマン。』というマンガは、巻数も少ないのでコンプリートできるならしたいです。

――どういうマンガですか?

主人公2人は中学生だけど、マンガ家になりたいと出版社に作品を持ち込んでマンガ家になっていくという成長の話なんですよね。自分自身も、夢を諦めちゃいけないんだなって思えるマンガでした。今、自分がやっているスタイリスト・服関係の仕事も事務所を転々としていて、諦めかけていたところだったんですけど、やっぱり諦めなくて頑張ったほうがいいんだなと。刺激と活力になりました。今、子育てもしているので、ストレスとまではいかないにしても、息抜きのためにもこのマンガを読んで、頑張ろうって思ったりしますね。

【やっぱり、大切なことはマンガから教わっていた!】

どんな人でもひとつは「心の中で大切にしているマンガ」があり、そこでのシーンやセリフを糧にし、学んでいる人も多いようでした。堀内貴之も「『あしたのジョー』などに代表されるボクシングものが僕の幼少期には多くて。ハングリーでのし上がるしかない、主人公は弱いけど強い、そんなところに自分を投影したんですよね。自分自身を奮い立たせて、マンガから学んだんだなぁ。もう一度読みたい!」と熱くコメントしていました。

<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時:毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/