不正を継続していた日産自動車(7201)は ルノーが親会社になり企業体質が変わり果てていた

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日産自動車(7201)で資格を持たない社員が品質検査に関わっていた不正が明らかになりました。しかも、国交省から指摘を受けた後も不正が継続されていたというお粗末ぶり。事態が深刻な割に日産自動車の株価は下げていませんが、刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』は「病巣はもっと根深い」と見ています。

国交省の立ち入り検査を受けた後も
相変わらず不正が続けられていた!?

 9月29日、日産自動車は「当社製造の在庫車の登録停止について」なるリリースを出しました。完成車の検査工程で一部不備が判明したが再検査後に順次登録手続きを再開すること、一部で無資格者が検査を行っていたが既に是正され通常通りの生産・登録が行われていることを強調しています。つまり「別に何の問題もありませんよ」というリリースです。

 今回の問題は内部告発を受けた国土交通省が、抜き打ちで立ち入り検査を実施して発覚したようです。

 10月2日、西川CEOは単独で記者会見を行い、無資格者による検査は「手続き上のミス」に過ぎないが、販売後まだ一度も車検を受けていない2014年1月以降に販売した38車種・116万台についてリコールを行うとしました。

「上層部は全く認識していなかった」にもかかわらず、広報・製造・販売部門の責任者が同席していないのはおかしな話です。「検査そのものは正式な手順で行われているし、リコールもするのだから何も問題ないだろう」という尊大な態度が見て取れます。

 しかし、立ち入り検査後に是正されたはずの不正が、それ以降も続いていたことがわかりました。さらなる内部告発を受けて、国土交通省が2度目の抜き打ち検査に入ったためです。まさか2度も踏み込まれるとは思っていなかったのでしょう。

 コケにされた国交省は、検査体制を完全に是正されるまで国内出荷をストップさせてしまいました。

これだけの不祥事にもかかわらず
株価がたいして下げていないのはなぜか

 今回の不正が大事故につながる可能性は低いでしょう。しかし、こういう企業には、もっと大きな(大事故につながる可能性のある)不正がゴロゴロしている恐れがあります。

 1999年以降、日産自動車の歴代日本人トップ達(塙義一氏、志賀俊之氏、西川廣人氏)は、親会社となったルノーに食い尽くされることに何の抵抗もしませんでした。完全にゴーン会長の言いなりです。そうしたことが企業体質にも影響し、だんだんと安全対策などが軽視されるようになっていったと感じます。

 ちなみにルノーを含む欧州の大手自動車メーカーはどこもディーゼル車の燃費データ改竄に手を染めていたはずですが、追及が業界全体に波及しないよう巧妙に「フォルクス・ワーゲンだけの問題」に抑え込んでしまいました。現在、話題のEVや自動運転は、欧州自動車業界が世間の目を不正から遠ざけるために仕掛けた目眩ましです。

 さて、これだけの問題が発覚しても日産自動車の株価はほとんど下落していません。10月23日現在の終値(1097円)で計算すると予想PER8.0倍、PBR0.88倍、予想配当利回り4.8%です。日産自動車の株価は今回の問題発覚以前から「下落したくてもできない水準」まで沈んでいたことになり、大変に不気味です。

参考記事 配当利回り4.9%! 日産自動車(7201)の株価が“気持ち悪いほど”割安になっている理由(2017年6月16日)
参考記事◆А擽杁淞鷂澄】今すぐ日本政府主導で仏政府が画策するルノーと日産の合併を阻止せよ!(2015年11月13日)
参考記事:フォルクスワーゲン不正問題は、日本のチャンス!今こそ日産自動車をルノーから取り戻せ(2015年10月2日)

刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』は、2014年4月からルノーによる日産自動車への介入問題を取り上げ、日産自動車の資産(技術や品質を含め)が損なわれてしまうであろうことに警鐘を鳴らしてきました。当時から懸念されてきたことがついに現実になってしまったのでしょうか!? 株価が先に何かを暗示していたというのは、株式市場では時々ある話です。しばらくは日産自動車から目が離せません。