童話のようなクラシックなストーリー展開が得意なディズニー映画やドラマ。多様性に欠けるという指摘もあったけれど、最近では映画『美女と野獣』やカートゥーン『悪魔バスター★スター・バタフライ』に同性愛を描くシーンが登場するなど、徐々にLGBTQキャラクターも活躍するように! そんな中、アメリカでシーズン2の放送が控えているドラマ「Andi Mack(原題)」では、ディズニー・チャンネル史上はじめて「ゲイであることを気づいた瞬間」が描かれるのだそう。

そのドラマとは、13歳になる主人公の女の子アンディが、姉だと思っていた女性が本当の母親だったことを知るというストーリーから始まる『Andi Mack(原題)』。今週末に放送が開始されるシーズン2で、主要キャラクターの1人であるサイラスという男の子が同性の同級生と恋に落ちるんだそう! 新たに彼女が出来たばかりのサイラスはそんな気持ちに困惑し、親友に相談するなんて一幕も。相談を受けた親友が見せる反応は、子どものみならず大人にとっても良いお手本になるものだとか。

The Hollywood Reporter>に語ったディズニー・チャンネルのスポークスパーソンは、ドラマの意図についてこう説明。

「『Andi Mack』は10代前半の子ども達が自分自身を見つけるストーリーです。すべての視聴者に適切な内容を送るよう、そして多様性を受け入れリスペクトするというパワフルなメッセージをクリエイターのテリー・ミンスキーやキャストなどすべての関係者が番組を通して伝えられるよう努力しています」

さらに主人公アンディを演じる13歳のペイトン・エリザベス・リーもInstagramでコメント。

「私たちは、すべての人を認めてサポートし、愛する。全員よ、何があってもね。どこかが違うからってよそ者にしない。『彼ら』とは言わない、『私たち』と考えるのよ」

また、LGBTQコミュニティのイメージに関するメディアモニタリングを行うNGO団体「GLAAD」にモニタリングを依頼したディズニー。「GLAAD」のCEOも声明を発表!

「大勢の若者がLGBTQをカミングアウトしている時代の中、『Andi Mack』は彼らの生きてきた人生やこれからの人生を反映しています」。「テレビは実社会を反映しているのです。それはLGBTQの若者も同じです。彼らが大好きな番組の中で、彼らの人生も描かれるべきなのです。ディズニーは率先してLGBTQを仲間にしてきました。サイラスの人生の物語を楽しみに待っている人が大勢います」

子どもの頃から多様性に触れることで、人との違いを自然と受け入れられるようになっていくはず。『Andi Mack』の新シーズン放送が待ち遠しい!