フロンターレはエースの小林(11番)を途中から出場させたけど、レイソル相手に無得点に終わり、準々決勝で敗退した。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 10月25日に天皇杯の準々決勝4試合が行なわれ、ベスト4が決まったね。
 
 前回王者のアントラーズは、ヴィッセルにPK負け。フロンターレはレイソルに0-1で敗戦と、昨年のファイナリストが大会から姿を消した。あとの2試合は、マリノスがジュビロに1-0で競り勝ち、セレッソがアルディージャを相手に2-0の完勝を収めた。
 
 12月23日の準決勝は、マリノス対レイソル、ヴィッセル対セレッソという組み合わせになった。
 
 今季のリーグ戦で“2強”を形成しているアントラーズとフロンターレが敗れ、優勝戦線に思うように絡めていないチームが勝ち上がった。こうした“逆転現象”はなぜ起こるのか。
 
 天皇杯は一発勝負のトーナメントで、必ずしもリーグ戦通りの結果になるわけではないことは理解している。それでも、アントラーズもフロンターレも、準々決勝ではリーグ戦より若干、メンバーを落としているよね。前者は怪我人もいたようだけど、西や三竿など主力クラスがスタメンではなかったし、後者も中村や小林、谷口がベンチスタートだった。
 
 リーグ戦と天皇杯、どちらに重きを置いているのかが透けて見えてくるメンバー構成だったと言えなくもない。
 
 もちろん、マリノスやセレッソなどリーグ戦とはメンバーを入れ替えても、しっかりと勝ち上がっているチームはある。それでも、天皇杯はリーグ戦よりそこまで重要視されていないという印象が拭えないんだ。
 
 どうして、このような状況になっているのかはよく分からない。天皇杯はJリーグと比べても歴史の深いコンペティションなのに、年々とそのプライオリティが下がってきているのではないだろうか。
 
 伝統ある大会が軽視されているとしたら、なんだか寂しいよ。誤解を恐れずに言えば、ある意味、“本気”ではないチームの戦いぶりを見たいと思うファンやサポーターが、いったいどれだけいるのか。
 
 準々決勝は平日開催で、雨に降られたゲームがあったのは知っている。でも、4試合すべての集客が1万人を切る状況は、どうかと思うよ。

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 ベストメンバーではないし、スタンドも空席が目立つ天皇杯。それなのに、決勝戦だけはわりとチケットが売れるのはなぜだろうか。
 
 これは天皇杯に限ったことではなくて、ルヴァンカップでも高校選手権でも、日本は決勝戦だけは、みんなよく見にくる。カードによっては、半分も埋まらないファイナルがあってもいいのに、そうした事態はほとんどない。不思議だよね。
 
 満員になることにケチをつけるつもりはない。でも“決勝戦だけ”というところに違和感があるんだ。
 
 準決勝は決勝進出がかかる重要なゲームだけに、それなりにお客さんも入って、盛り上がってほしいね。