元日本代表フィギュアスケーターの村上佳菜子(22)が、日本テレビの人気番組『メレンゲの気持ち』のMCに決定した。初収録を終えた村上に久本雅美(59)は「さすが世界を相手にしているだけあって、もう堂々たるもの。VTR紹介もかまずにやっていたので、すばらしいと思った」と太鼓判。

 来年2月9日から開幕される韓国・平昌五輪を睨み、日本テレビが4月にプロのフィギュアスケーターに転身した村上佳菜子を起用したのだ。村上はMCとして、10月21日放送分から出演が決定している。こうした動きに、テレビ朝日とフジテレビが警戒を強めているという。
 「日テレの視聴率三冠王を阻止する唯一の手段が、スポーツコンテンツ。その日テレが本腰を入れて“フィギュア利権”に喰いついてきた。二ケタ以上の高視聴率が約束されるフィギュア中継は、テレ朝とフジの独壇場だった。日テレは'70年代には全日本の中継権を持っていたが、野球全盛の時代にあって手放していたんです」(キー局編成関係者)

 その日テレが“ポスト野球コンテンツ”として密かに狙っているのが、フィギュアスケート中継だった。
 「引退後、プロに転向した人気選手を解説者や局員として囲い込む手法は、テレ朝、フジのお家芸だったのですが、日テレもその手法をパクッたんですよ。本丸は、橋本聖子氏が会長を務める日本スケート連盟。ここに気に入られないと中継権の交渉の席にすら座れませんからね」(同)

 日テレがバラエティー番組に村上を起用したのも、すべては連盟と良好な関係を築くための第一歩だったのだ。もっとも、日テレは当初、別の人物を狙っていたという。
 「本命は浅田真央で、再三オファーを繰り返していたのですが、最終的に浅田はテレ朝を選択したんです。決め手となったのは事務所の先輩である松岡修造の勧めで、スポーツキャスターとして『報道ステーション』への出演が内定したという。テレ朝は平昌五輪に向け、来年の視聴率三冠王奪取を狙っているんです」(制作会社関係者)

 本命ではない村上を獲得した日テレは、落胆しているのかと思いきや…。
 「すでに『メレンゲの気持ち』の収録を終えていますが、村上の話芸はピカイチ。トーク上手ではない浅田に比べ、村上は芸人にもガンガン絡んでスタジオ内の爆笑を誘う。『世界の果てまでイッテQ!』への出演も内定し、当然、平昌五輪でもレポーターや解説者として活躍してもらう予定になっている。3年後、村上はタレントとして大成功を収めていますよ」(日テレ関係者)

 浅田真央や高橋大輔もMC就任に、「良かったじゃん!」「大丈夫だよ佳菜子なら!」とエールを送っている。新天地での“大化け”の可能性大だ。