前田健太【写真:Getty Images】

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ワールドシリーズ初登板、PS打者19人目で初安打許すもまた0封…圧巻の右キラーぶり

 米第リーグのワールドシリーズ第2戦は25日(日本時間26日)、本拠地のドジャースが延長11回の末にアストロズに6-7で敗れ、対戦成績を1勝1敗とした。前田健太投手は1点ビハインドから日本人5人目のワールドシリーズ登板を果たし、1回1/3を1安打でポストシーズン6試合連続無失点。打者19人目にして初の走者を安打で出したが、プレーオフの大舞台で計71球を投じた成績がスゴイことになっている。

 リリーバー前田の勢いは止まらなかった。0-1の5回から2番手で登板。右打者が1〜5番まで続くアストロズ打線に対し、右キラーとして起用されると、スプリンガーを中飛、ブレグマンを左直、プレーオフ絶好調のアルトゥーベを右邪飛に抑え、あっさりと3者凡退に仕留めた。

 続く6回は先頭の4番コレアに左前打を運ばれた。これがポストシーズン、打者19人目にして初めて許した走者。完全投球は18人連続で途切れたが、直後の下DeNAグリエルを捕邪飛に斬ったところでお役御免となった。直後に同点弾を呼び、一時は逆転に成功した。前田の力投から流れが変わったと言ってもいいだろう。

 これでポストシーズン6試合連続無失点。その成績が圧巻だ。

【地区シリーズ・Dバックス戦(※は左打者)】

★第2戦 3-2の5回1死から3番手(勝ち投手)
2番ポラック 空三振
3番ゴールドシュミット 遊ゴロ
4番マルティネス 空三振

1回 球数9 打者3 被安打0 奪三振2 失点0

★第3戦 3-1の8回から4番手
6番ポラック 空三振
7番デスカルソ 三ゴロ ※
8番アイアネッタ 空三振

1回 球数12 打者3 被安打0 奪三振2 失点0

リーグ優勝決定シリーズは3試合で計3回25球の省エネ投球

【リーグ優勝決定シリーズ・カブス戦】

★第1戦 2-2の6回1死から3番手(勝ち投手)
4番コントレラス 遊ゴロ
5番アルモラ 三ゴロ
6番ラッセル 左直

1回 球数5 打者3 被安打0 奪三振0 失点0

★第4戦 3-2の7回から4番手
5番コントレラス 空三振
6番ラッセル 遊ゴロ
7番バエス 中飛

1回 球数10 打者3 被安打0 奪三振1 失点0

★第5戦 9-1の7回から2番手
5番コントレラス 空三振
6番ラッセル 中飛
7番バエス 見三振

1回 球数10 打者3 被安打0 奪三振2 失点0

打者20人のうち19人が右打者、1イニングあたり11.2球も高い奪三振率

【ワールドシリーズ・アストロズ戦】

★第2戦 0-1の5回から2番手
1番スプリンガー 中飛
2番ブレグマン 左直
3番アルトゥーベ 右邪飛
4番コレア 左前安
5番グリエル 捕邪飛

1回1/3 球数25 打者5 被安打1 奪三振0 失点0

 通算6試合で2勝0敗。投球内容は6回1/3、球数71、被安打1、奪三振7、無失点。防御率0.00は変わらず、打者20人のうち19人が右打者で、ほぼ完璧に抑えている。1イニングあたり球数は11.2球と少ないながら、イニング数を上回る7奪三振。いかにストライクゾーンで勝負しながら、圧倒しているかが伺い知れる。

 両軍8本の本塁打が飛び交った試合は延長の末に敗れはしたが、まだ1勝1敗。前田も「完全神話」こそ崩れたが、依然として投球は輝き続けている。ダルビッシュが先発する第3戦以降も、仕事はまだまだありそうだ。