年間3000万人が訪れる、日本屈指の観光スポット「浅草寺」。雷門から続く仲見世の賑わいも、切り離せない。ところが今、地主の浅草寺と店子の間で激しい戦争が始まっていた。

この土地は、むろん浅草寺の持ち物。ところが、仲見世の建物は東京都の所有で、10坪で月1万5000円を東京都に支払ってきた。「え? 安すぎでないかい?」と言いたくなる賃料だった。浅草寺はこの7月(2017年)、仲見世の建物を買い取って、「妥当」と思われる賃料を提示した。これが月25万円。なんと16倍という値段だった。

昨日(2017年10月25日)発売の週刊新潮(11月2日号)が、「存亡の機に」と報じた。仲見世商店街振興組合理事長は、「死活問題に追い込まれているので、浅草が浅草でなくなってしまう」といっている。要するに高すぎるというのだ。「予想をはるかに超えていた」

浅草寺側は、「相場に沿った標準額を示しただけで、決定事項ではありません。今も交渉は続けています」という。地元の不動産業者によると、周辺店舗の家賃は、10坪で30〜50万円。25万円でも安いくらいなのだという。

図らずもこれで家賃の額を知った周辺商店では、「1万5000円なんて、家賃じゃない。手数料かと思った」という。これまでが安すぎたんだと、あまり同情の声はないらしい。むしろ、「その値段なら出店したい」という声すら上がっていると。

仲見世ができたのは江戸時代。寺の掃除をしていた信者に、出店営業の特権が与えらえたのがきっかけという。現在89店舗あり、150年も続く店もあるとか。初めは土地も建物も浅草寺のものだったが、明治4年の「上知令」で、土地は国に、建物は東京市のものになった。

土地が浅草寺に戻り固定資産税が発生

浅草寺は諦めず、40年かかって、土地の所有権を取り戻した。しかも、今年7月、建物を2000万円で浅草寺が買い取って、ようやく元に戻ってというわけだ。

国分太一(キャスター)「明治の時代にやっていた人は、まだやってたの、というでしょうね」

実は100年をかけて、所有権を取り戻したはいいが、都が2011年に「固定資産税を払ってよ」と申し入れたことから、その分の捻出が必要になったのだそうだ。

テリー伊藤「安すぎますけどね」(笑)