iPhoneでデータの使いすぎにご用心! 通信制限されずに使い倒すために知っておきたい基礎知識
iPhoneで動画やゲームを楽しむようになると、気になるのは毎月の通信データ量だ。プランで決まったデータ量を使い切ると、通信制限がかかって速度が低下してしまうからだ。」
だからこそ、限られたデータ量を有効活用するために、通信データを賢く節約する方法を覚えておきたい。
●iPhoneを使いすぎると通信制限される?
iPhoneを契約する際には、毎月使用できるデータ量に応じたプランを選択する。
一般的に安いプランは1か月で使えるデータ量が少なく、高いと多くなる。
価格優先で安いプランを契約した場合、思った以上にデータ量を使い、月末を待たずにデータ通信の残量が足りなくなるという可能性は否定できない。
プランで定められたデータ量を使い切ると、その月の残りは通信速度が128Kbpsなどの低速に制限されるのが一般的だ。
これは、MVNOでも変わりない。たとえば、筆者が利用しているIIJmioの場合、データ量がプランの上限に達すると、最大200kbpsの低速通信に切り替わる。
さらに、低速通信のときでも、直近3日間の通信料が366MBを超えると、4日目に通信がさらに制限される。
何ともややこしいが、選択したプランのデータ量が小さいと、こうした制限に達しないように使う量を考えながらスマートフォンを利用せざるをえない。
ユーザーにできる対策は基本的に2つだけだ。
1つは、お金を追加して使えるデータ量を増やすこと
もう1つは、データ量を節約してプラン内に収めることだ。
ここでは、節約の方法を紹介しよう。
●アプリごとのデータ量を確認し、使用量の多いアプリの利用を控える
データ量を抑える方法はいろいろあるが、最も効果的なのは、Wi-Fiが使える環境ではできるだけWi-Fiを利用することだ。
自宅やオフィス、あるいはカフェなどでWi-Fiが使えるなら、積極的な活用したい。
ただし、Wi-Fiが利用できる環境は限られるので、それにも限界がある。
次に検討すべきは、データ通信の多いアプリの利用を控えることだ。
それには、どのアプリがどれくらいデータ通信をしているか知ることが必要になる。
そこで利用したいのが、iPhoneの「モバイルデータ通信」だ。
以下のように操作すれば、アプリごとのデータ通信量を確認できる。
iPhoneの設定画面を表示したら、[モバイルデータ通信]をタップする。
アプリごとに、4Gなどのモバイル通信でやりとりした累積のデータ量が表示される。
ここでデータ量の多いアプリを見つけたら、設定をオフにしてモバイル通信を無効にする。すると、そのアプリはWi-Fi環境では通信できるが、4Gなどのモバイル回線使用時には、起動時に次のようなメッセージが表示されて利用できなくなる。
[設定]をタップすれば、再びモバイル通信を有効にできるが、必要がなければ、その状態を保つことで、データ使用量を節約できるはずだ。
モバイルデータ通信をオフにすると、起動時にこのようなメッセージが表示されて、通信ができなくなる。Wi-Fi環境であれば利用できる。
また、iPhoneでテザリングをする場合も、注意が必要だ。たとえば、テザリングを有効にし、iPhone経由でパソコンを使っている場合、パソコン上のDropboxやGoogleドライブのデータが同期をはじめると、あっというまにデータ量が消費される可能性があるからだ。
なお、[モバイルデータ通信]のデータは、画面のいちばん下にある[統計情報のリセット]をタップするとリセットされ、新たにデータ取得が始まる。
改めてアプリのデータ使用量を確認したい場合は、いったんリセットして定期的にチェックするとよいだろう。
[システムサービス]を見ると、インターネット共有でやりとりされたデータ量も確認できる。
[統計情報のリセット]をタップすると、これまでのデータがリセットされ、改めてデータ取得が始まる。
●通信データ量を確認するサービスやツールを活用する
利用している通信キャリア、MVNOによっては、データ使用量を確認できるサービスやツールを提供している場合もある。こうしたサービス・ツールを活用するのも効果的だ。
たとえば、筆者が使っているIIJmioでは、「みおぽん」というツールが提供されている。IIJmioでは、毎月使えるデータ量が「クーポン」という形式で提供されているのだが、みおぽんを使うと、クーポンをオン/オフしてデータ使用量をコントロールできる。
また、クーポンのオン/オフ時の毎日のデータ使用量が表示されるので、「今日はたくさん使ったので、明日は抑えよう」とか「今月はデータがたくさん残っているので、今日は思いっきり使おう」といった判断ができる。
いずれにしても、契約プランで決められたデータ量は、ユーザーにとっては大切な資源だ。限られた資源を有効に活用し、月末にカツカツにならないよう注意したい。
IIJmioの「みおぽん」。クーポンのオン/オフと毎日のデータ使用量の確認ができる。
井上健語(フリーランスライター)
だからこそ、限られたデータ量を有効活用するために、通信データを賢く節約する方法を覚えておきたい。
●iPhoneを使いすぎると通信制限される?
iPhoneを契約する際には、毎月使用できるデータ量に応じたプランを選択する。
一般的に安いプランは1か月で使えるデータ量が少なく、高いと多くなる。
価格優先で安いプランを契約した場合、思った以上にデータ量を使い、月末を待たずにデータ通信の残量が足りなくなるという可能性は否定できない。
プランで定められたデータ量を使い切ると、その月の残りは通信速度が128Kbpsなどの低速に制限されるのが一般的だ。
これは、MVNOでも変わりない。たとえば、筆者が利用しているIIJmioの場合、データ量がプランの上限に達すると、最大200kbpsの低速通信に切り替わる。
さらに、低速通信のときでも、直近3日間の通信料が366MBを超えると、4日目に通信がさらに制限される。
何ともややこしいが、選択したプランのデータ量が小さいと、こうした制限に達しないように使う量を考えながらスマートフォンを利用せざるをえない。
ユーザーにできる対策は基本的に2つだけだ。
1つは、お金を追加して使えるデータ量を増やすこと
もう1つは、データ量を節約してプラン内に収めることだ。
ここでは、節約の方法を紹介しよう。
●アプリごとのデータ量を確認し、使用量の多いアプリの利用を控える
データ量を抑える方法はいろいろあるが、最も効果的なのは、Wi-Fiが使える環境ではできるだけWi-Fiを利用することだ。
自宅やオフィス、あるいはカフェなどでWi-Fiが使えるなら、積極的な活用したい。
ただし、Wi-Fiが利用できる環境は限られるので、それにも限界がある。
次に検討すべきは、データ通信の多いアプリの利用を控えることだ。
それには、どのアプリがどれくらいデータ通信をしているか知ることが必要になる。
そこで利用したいのが、iPhoneの「モバイルデータ通信」だ。
以下のように操作すれば、アプリごとのデータ通信量を確認できる。
iPhoneの設定画面を表示したら、[モバイルデータ通信]をタップする。
アプリごとに、4Gなどのモバイル通信でやりとりした累積のデータ量が表示される。
ここでデータ量の多いアプリを見つけたら、設定をオフにしてモバイル通信を無効にする。すると、そのアプリはWi-Fi環境では通信できるが、4Gなどのモバイル回線使用時には、起動時に次のようなメッセージが表示されて利用できなくなる。
[設定]をタップすれば、再びモバイル通信を有効にできるが、必要がなければ、その状態を保つことで、データ使用量を節約できるはずだ。
モバイルデータ通信をオフにすると、起動時にこのようなメッセージが表示されて、通信ができなくなる。Wi-Fi環境であれば利用できる。
また、iPhoneでテザリングをする場合も、注意が必要だ。たとえば、テザリングを有効にし、iPhone経由でパソコンを使っている場合、パソコン上のDropboxやGoogleドライブのデータが同期をはじめると、あっというまにデータ量が消費される可能性があるからだ。
なお、[モバイルデータ通信]のデータは、画面のいちばん下にある[統計情報のリセット]をタップするとリセットされ、新たにデータ取得が始まる。
改めてアプリのデータ使用量を確認したい場合は、いったんリセットして定期的にチェックするとよいだろう。
[システムサービス]を見ると、インターネット共有でやりとりされたデータ量も確認できる。
[統計情報のリセット]をタップすると、これまでのデータがリセットされ、改めてデータ取得が始まる。
●通信データ量を確認するサービスやツールを活用する
利用している通信キャリア、MVNOによっては、データ使用量を確認できるサービスやツールを提供している場合もある。こうしたサービス・ツールを活用するのも効果的だ。
たとえば、筆者が使っているIIJmioでは、「みおぽん」というツールが提供されている。IIJmioでは、毎月使えるデータ量が「クーポン」という形式で提供されているのだが、みおぽんを使うと、クーポンをオン/オフしてデータ使用量をコントロールできる。
また、クーポンのオン/オフ時の毎日のデータ使用量が表示されるので、「今日はたくさん使ったので、明日は抑えよう」とか「今月はデータがたくさん残っているので、今日は思いっきり使おう」といった判断ができる。
いずれにしても、契約プランで決められたデータ量は、ユーザーにとっては大切な資源だ。限られた資源を有効に活用し、月末にカツカツにならないよう注意したい。
IIJmioの「みおぽん」。クーポンのオン/オフと毎日のデータ使用量の確認ができる。
井上健語(フリーランスライター)