行方不明になった香港の出版社「巨流」の社員の桂民海氏(左)と娘のアンゲラ氏。アンゲラ氏提供(撮影日不明、2017年10月22日提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】中国当局が釈放したと発表していた香港(Hong Kong)の出版社「巨流(Mighty Current)」に勤める桂民海(桂敏海、Gui Minhai)氏(53)について、家族と連絡がつかず、同氏の所在をめぐって懸念が高まっている。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は、桂氏の釈放発表に疑問を呈し、同氏の安全が脅かされていると訴えている。

 アムネスティ・インターナショナルの中国専門家、パトリック・プーン(Patrick Poon)氏は「桂氏の状況は不明で、家族は連絡が取れずにいる。われわれは桂氏が見知らぬ場所で軟禁されているのではないかと懸念している」とAFPに語った。

「桂氏は自分の意思で家族や弁護士と連絡が取れず、拷問される恐れがある。桂氏が本当に釈放されたなら、中国政府は今すぐ桂氏に家族と連絡を取らせてあげてほしい」

 スウェーデン国籍の桂氏の釈放を強く求めてきた娘のアンゲラ(Angela)氏は24日、釈放されたとする先週以降、桂氏からの連絡はなく、再び行方不明になったと考えていると述べた。

 中国政府に批判的なゴシップ本などを扱う出版社「巨流」に勤めていた桂氏は2015年、タイでの休暇中に行方不明となり、中国国内の某所で身柄を拘束されていた。

 他の「巨流」社員4名とともに行方不明となった桂氏は、中国国営テレビに登場していた。

 スウェーデン外務省は、中国から桂氏の釈放の連絡を受け、同氏との接触を試みていると述べた。
【翻訳編集】AFPBB News