[10.25 天皇杯準々決勝 川崎F0-1柏 等々力]

「川崎さんと対戦するときは、ボールを持たれると苦しい時間が長く続くので、守備でなんとかするというよりは、こちらが攻撃をして自分たちの時間を多くつくる。そういうプランで臨みました」。自陣でマイボールにしたときにクリアするよりも、しっかりとつないでいくことを下平隆宏監督は柏レイソルの選手に伝えたという。そこには、1点をリードしながらも相手のパワープレーに押し込まれ、アディショナルタイムにFKから同点弾を許した21日のJ1第30節・大宮戦(△1-1)の教訓があった。

「仮にリードしたとしても、意地でもつなげというような話をして。苦しくなって(大きく)蹴ると、この間の大宮戦みたいなことも起きますし、ボールをわたすと返ってこないので。低い位置で失うリスクもあるんですけど、そこを回避したときにはこっちにチャンスがある。それをリスクととらえるか、自分たちがしっかり攻撃していくかととらえるか、というところだと思いますけど、今日は選手たちが勇気を持ってやってくれた」

 後半に川崎FはベンチスタートだったMF中村憲剛、DF登里享平、FW小林悠を投入し攻勢をかけようとしたが、後半のシュートは登里のシュート1本のみで、90分を通しても3本に抑えた。DF中山雄太は「こっちのバイタルエリアであんまりボールを持たれなかったのは、ボランチのスライドがよかったと思います」と言えば、ダブルボランチの一角で先発したMF小林祐介は「後ろから声をかけてもらいましたし、自分たち(ボランチ同士)も密に声をかけた結果、守れたと思います」と攻撃の部分だけでなく守備の部分でもチームとして機能していたと振り返ったが、中山は自身のプレーについては反省を示した。「ゴールには向かわなかったですけど、ゴールに結びつきそうなミスだったという印象があるので、そこは見直したい」。

 

 川崎Fを無失点におさえ、チームとして2か月ぶりの無失点となった。「最近失点が多くて、そこを意識していこうと話をしていた。これを継続していかないと意味がないので、次もしっかりとクリーンシートできるようにがんばりたいです」。中山は4日後に控える、J1第31節・川崎Fに向けて気持ちを改めていた。

(取材・文 奥山典幸)


●第97回天皇杯特設ページ