『「低気圧頭痛」は治せる!』(佐藤純/飛鳥新社)

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 雨の日になると頭が痛い、体調が悪くなる……。何てことない人にとってみれば「気の持ちようだよ」と声をかけてしまいがちですが、実際、30代女性の5人に1人の割合で天気が悪くなると“片頭痛”に悩まされるというデータもあります。

 気象の変化にまつわる痛みを“天気痛”と名付けた医学博士・佐藤純さんによる『「低気圧頭痛」は治せる!』(佐藤純/飛鳥新社)は、そんな方たちに天気痛のメカニズムや解消法を教えてくれる一冊。雨の日ともなると頭痛薬が手放せない、何となく体調が悪いといった人たちにおすすめしたい本です。

■何となくではない? 天気痛の原因と症状

 古くから「雨の日は古傷が痛む」など、天気と人間の体調についての言い伝えがたくさんあります。医学が進歩した現代においても、温度や湿度、天気の変化により何かしらの体調不良を引き起こすことは分かっています。

 天気痛とは、そのうちの“痛み”について著者が名付けたものです。気圧のアップ・ダウンにより内耳にある気圧センサーが過敏に反応したり、自律神経が乱れることが主な原因とのこと。本書のタイトルに「低気圧頭痛」とありますが、実際には気圧が上昇するときに体調が悪くなる人もいて、とりわけ天気痛に悩まされる人たちは、こうした感覚が敏感なのだそう。

 人によって症状もさまざまですが、代表的なのは前頭部やこめかみ辺りが痛む片頭痛。頭が締め付けられるような緊張型頭痛のほか、めまいや、首、肩のコリや痛みも天気痛に分類されます。また「気持ちがどんよりする」というのも単なる気のせいではなく、実際にうつや不安感など心の不調を伴う場合もあるのです。

■朝昼晩に1分ずつの「くるくる耳マッサージ」で天気痛を予防!

 天気が悪くなるのはどうしようもないし、その都度、病院に通うというのも症状に悩まされる人たちにとってはなかなかの負担です。自覚することで症状が改善される場合もあるといいますが、効果的な予防法の一つに、本書が紹介する「くるくる耳マッサージ」があります。

 内耳の血流をよくする効果があるというこのマッサージ。ひとまず2週間〜1ヶ月、朝昼晩に1分ずつ行えば改善が見込めるとのこと。以下の手順にしたがえば誰でも簡単にできます。

1)親指と人差し指で両耳を軽くつまみ、上・下・横に、それぞれ5秒ずつ引っぱる。

2)耳を軽く横に引っぱりながら、後ろ方向に5回、ゆっくりと回す。

3)耳を包むように折り曲げて、5秒間キープする。

4)手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向にゆっくりと回す。5回行う。

 マッサージのコツは、痛みが出ない程度の“気持ちいい”と感じられる強さでやること。内耳の血行がよくなり天気痛の症状を緩和してくれるだけではなく、リンパ液の循環も改善されるそうです。

 これまで何となく疑っていた「天気」と「体調不良」の関係を教えてくれる一冊。これからの時期、冬場はとりわけ体調を崩しやすくなる季節でもあります。毎日を楽しく過ごせるように、天気痛対策にぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。

文=青山悠