「成功するには失敗が大事」だとか「失敗こそが成功に繋がる」というニュアンスの言葉は、多くの起業家や研究者などが語っている。なのに、どのようにして失敗=成功だと本気で信じられるようになったのかは、あまり語られていない気がする。

だからこそ、Melanie Curtinさんが「Inc.」に掲載した、Spanxの創業者サラ・ブレイクリーに関する記事は貴重だと思うのだ。

サラ・ブレイクリーは、20代後半でSpanxを立ち上げた。1年目には400万ドル、次の年には1,000万ドルの売り上げを記録。そして2012年には当時の「世界最年少女性ビリオネア」として、Forbesに紹介された。

大きな成功を収めた彼女だが、「これまで受けた最高のアドバイス」について聞かれると、口にしたのは幼少期の父親とのエピソードだった。

彼は、彼女をダイニングテーブルの椅子に座らせてこう尋ねたという。

「今週はどんな失敗をした?」

学校の成績に関することではなかった。ガールスカウトで販売したクッキーの数、サッカーの試合で決めたゴールの数、数学のテストの点数でもなかった。

彼が知りたかったのは「彼女の失敗」。そして話を聞いた後は、ハイタッチを交わしていた。

彼女は、毎週父親から失敗について考えさせられると同時に、愛され誇りに思われている事実を知っていた。

Fortuneのインタビューに対して彼女はこう語っている。

「当時はわかっていませんでしたが、このアドバイスは私の将来だけではなく、失敗に対する考え方にも大きな影響を与えました。起業家になってから気づきましたが、結果を恐れて自分の考えを追求できない人は大勢います。失敗は次に起きる何か素晴らしいことに繋がるのだと、父に教えられたのです」

彼女はSpanxの起業前に、ロースクールへの入学試験に2度落ちている。このことについては「人生最大の失敗が別の道に通じることを示した1つの例です」と述べている。

偉業を成し遂げる人の多くは、成功要因の1つとして「リスクを取ること」を挙げ、失敗の重要性を頻繁に語っている。

■「大きな失敗を恐れない者のみが、大きな成功を手にできる」─Robert F. Kennedy

■「成功とは熱意を失わず、失敗を繰り返すこと」─Winston Churchill 

■「失敗は偉大なことへの踏み台」─Oprah

■「私は失敗したことがない。ただ、上手くいかない1万通りの方法を見つけただけだ」─Thomas Edison

「どんな失敗をしたか」
毎週、振り返ろう

「リスクを取ることは良いことであり、失敗しても問題はない」と何度言われたとしても、私達は失敗を避ける傾向がある。何故だろう?

成功 (正しい答えを出せること)のみ評価しがちな学校教育の中で育ったからかもしれない。完璧主義者になるよう訓練されたのだ。この殻を破りたい場合、頭で考えるだけでは不十分。苦手なものや不確かなものに挑戦し、失敗してそれを誇りに思うことが必要だから。単に失敗するだけでは成功に近づけない。挑戦しようとする意志も必要となる。

あなたは今週、どのような失敗した?

思いつかないなら苦手なことに挑戦しよう。心の中で「ハイタッチ」することも忘れずに。

そして、失敗し続けること。

Licensed material used with permission by Melanie Curtin