奈良県の公式マスコットキャラクター「せんとくん」がツイッター上で流す台風情報で助かったと、感謝の声が続々と寄せられている。

テレビなどが選挙中心で、情報が少なかったためだ。この活躍で、フォロワー数が約400人も増えるなど認知度が上がっている。

「テレビで報道されていないので協力お願いします!」

「今日はご当地キャラのアカウントの中で一番ツイートしてると思うよ」「職員も当直してがんばってるからぼくもがんばるね」。超大型の台風21号が日本に近づいた2017年10月22日夜、せんとくんはツイッター上でこう誓った。

せんとくんの公式ツイッターは、2つある。今回は、活動内容をつぶやく「せんとくん 《OFFICIAL》」ではなく、県の情報などをつぶやく「せんとくんのつぶやき【公式】」の方だ。



せんとくんは、この公式ツイッターで22日午後から精力的に台風情報を流している。「奈良県では、台風21号の影響で土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、暴風に警戒が必要だよ」と訴え、電車の運転見合わせ、停電発生、道路規制状況などを次々に伝えた。夕方には、氾濫した大和川で危険水位に達したことをいち早くつぶやいた。

「Twitterでツイートすると今時点の災害や避難情報を届けられるからすごく良いよね!」
「不安っていうツイートを見かけるから、Twitterで情報を届けていくね!」

23日に日付が変わってもツイートを続け、三宅町全域に避難指示が出るや、「避難してください!」と呼びかける。さらに、1時ごろに大和川上流で氾濫が起きると、「三郷町の立野南付近で氾濫が発生しています!」と訴えた。そして、こうツイートしたのだ。

その背景には、各テレビ局が衆院選の開票速報を延々と続け、台風情報などはテロップで流すなどしていたことがある。

「自治体のTwitterって大事だね」

台風報道が少ないことに、ツイッター上でも、怒りの声が次々に上がっていた。

「せんとくんのつぶやき【公式】」のアカウントは、10月20日時点で7950人ほどがフォローしていたが、25日夕時点では、8350人ほどに増えている。この5日間で400人ぐらいフォロワーが増えたわけだ。

せんとくんは、奈良県職員という位置づけになっており、このアカウントを所管する県の広報公聴課は25日、Jタウンネットの取材にこう説明した。

「台風情報が求められている中で、ツイートが注目されたからではないでしょうか。周りの人に知らせようとリツイートしていただいたことが、アカウントを知っていただくきっかけになったと思います」

なお、せんとくんは、このアカウントで25日夕、「TVですべての地域の状況を伝えるのは難しいのかも... だから自治体のTwitterって大事だね」とし、フォロワーが目標の8000人を突破したとして、「次は10000を目指すよ♪ みんなこれからもよろしくね(^O^)」とつぶやいている。