経済成長に伴い、中間所得層の拡大が続いている中国。今後も成長が期待できる有望市場として、世界各国の企業が中国に進出しているが、それだけに競争は熾烈であり、中国で成功を収めるのは容易なことではない。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 経済成長に伴い、中間所得層の拡大が続いている中国。今後も成長が期待できる有望市場として、世界各国の企業が中国に進出しているが、それだけに競争は熾烈であり、中国で成功を収めるのは容易なことではない。

 中国で競争が激しい産業の1つが外食産業だ。マクドナルドやケンタッキーフライドチキン、ピザハットなどの世界の大手外食チェーンのほか、中国人消費者の好みを知り尽くしている中国の外食チェーンなど、多くの企業がしのぎを削っているわけだが、同市場で日本企業として大きな成功を収めているのがイタリアンレストランチェーンの「サイゼリヤ」だ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、サイゼリヤの中国市場における強さを考察する記事を掲載し、サイゼリヤは「コストパフォーマンス」の高さを武器に中国人消費者の支持を勝ち取っていると伝えている。

 中国では何らかの消費行動の際に「性価比」を重視する人が多い。「性価比」とは日本語でコストパフォーマンスの意味で、モノであれば価格以上の機能があるかどうか、サービスであれば価格以上の質かどうか、食事であれば価格以上の美味しさ、量であるかどうかを消費の判断基準とする傾向にある。

 記事は、サイゼリヤのメニューはいずれも10ー30元(約171ー510円)ほどの安さであり、中国では一般的に高額商品と認識されているビーフステーキのようなメニューであってもこの価格の範囲内で提供されていると紹介。「味は一口で冷凍された料理を加熱したものであることがわかる」としながらも、ドリンクバーのシステムもあって「お得感がいっぱい」になると指摘した。

 さらに、サイゼリヤが中国でも「イタリアンを安価で提供する」という原則を貫き、価格とサービス水準、そして味を保証するために直営店方式で事業を運営していることを指摘。中国ではピザハットも人気だが、サイゼリヤはピザハットのなんと半額ほどの値段でお腹いっぱいになるまで食事ができると伝え、これが「価格に敏感な中間層」の支持を得ていると紹介し、中国の店舗では中年女性や家族連れで賑わっていることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)