アメリカ産熟成サーロインステーキ

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 近年、ローストビーフ丼や肉寿司など、さまざまな肉料理がブームとなっているが、やはり肉料理の王様といえばステーキ。肉好きであれば誰しもが人生に一度はステーキのみでお腹を満たしたいと考えたことがあるのではないだろうか。

 しかし、ステーキは外食のなかでもかなりの贅沢品。メニューを見て、価格に驚愕した覚えのある人も多いだろう。

 そんななか、アークミールが運営するステーキチェーン「ステーキのどん」と「フォルクス」が、10月16日(月)〜27日(金)までの10日間(土日を除く)限定で、「100分食べ放題フェア」を開催するという話を耳にした。

 そこで筆者は、キャンペーン開始初日に「フォルクス 新橋店」に伺い、100分ステーキ食べ放題を体験してきた。

●旨味が凝縮した熟成サーロインステーキ

 開始時間ちょうどの16時に店舗に入ると、まだ早い時間帯ということもあり、客は3、4組程度。入口で待っていると店員から「食べ放題利用ですか?」と声をかけられ、うなづくと席へ通された。他の客もほとんどが食べ放題に挑戦しているらしく、続々と店員に「お代わり、ミディアムで」と注文していた。

 食べ放題についての詳しい説明はなく、システムが書かれたメニューが渡される。価格は3800円(税抜き)で、ステーキは人気メニューの「アメリカ産熟成サーロインステーキ」のみ食べ放題。ステーキのほかに、ライス、サラダ、パン、スープも好きなだけ食べられるらしい(新橋店はパン食べ放題の提供なし)。

 席に着くと再度「食べ放題でよろしいですか?」と聞かれ、「はい」と答えると、焼き加減を尋ねられる。焼き具合は「レア」「ミディアム」「ウェルダン」の3つから選べるとのこと。筆者はまず「レア」で注文した。

 3分ほどたった頃、熱々のプレートにのったステーキが運ばれてきた。1枚は約200gでそこそこの大きさ。注意書きには焼き上がるまで7〜10分ほどかかると記載されていたが、1枚目はすぐに出てくるようだ。ソースはオニオンとグレービーの2種類。終了時間が記載された三角POPが置かれ、食べ放題スタートだ。

 初めに、肉本来の味を確かめるべく何もつけずに一口。すると、熟成によるものだろうか、旨味が凝縮しており、肉肉しさが口の中いっぱいに広がる。塩と胡椒で下味がつけられており、しっかりと肉の味が感じられる。

 筋も少なめで、ナイフを入れると簡単に切り分けられる。霜降りのサーロインではあるが脂身もそこまで多くないため、想像していたよりもあっさりした印象だ。

 次に、グレービーソースとオニオンソースをつけて食べてみた。筆者の個人的な感想としては、グレービーソースはアルコールの飛ばしが甘く、やや癖がありイマイチ。一方オニオンソースはさっぱりしていて、肉の脂のくどさを和らげてくれる気がする。量を食べたいのなら、断然オニオンソースが優秀だ。

●3つの味変で総重量1kgのステーキを完食

 ものの5分で1枚目を平らげ、2枚目を「ミディアム」で注文。筆者はミディアム派なのだが、鉄板で出されると食べている間に肉に火が通り過ぎてしまう。1枚目は提供方法が不明だったため「レア」で注文したが、思いの外プレートが冷めるのが早く、焼け過ぎることはなかった。「肉が冷めてしまうのでは?」と思うかもしれないが、スピード勝負の食べ放題であることを考えると、いらぬ心配だろう。

 そして待つこと3分。お代わりのステーキが到着した。混雑具合にもよるのだろうが、意外とスピーディに運ばれてくる。このペースでいけば、1時間もすれば満腹になるだろう。

 どうせ食べ放題なのだからと、かなり大きめにカットして口いっぱいに頬張る。すると、先ほどよりもさらに肉感が増し、肉汁が口の中を満たす。ケチケチせずに、思う存分味わえるのは食べ放題ならではだ。

 多幸感に包まれながらも2枚目をぺろっと完食し、3枚目をオーダー。その間口直しをするべく、サラダバーに向かった。サラダバーはレタスやトマト、ブロッコリー、コーンなど18種類あり、ドレッシングも和風、ゴマだれなど4種類から選ぶ。ただ、サラダを取り過ぎてしまってはメインであるステーキに影響が及ぶため、あくまで添え物程度に皿に盛り席に戻る。サラダを食べているうちに、3枚目がやってきた。

 先ほどのサラダバーには、野菜のほかにグレープフルーツが置かれていた。そこで筆者は佐世保名物「レモンステーキ」に倣って、ステーキにグレープフルーツの果汁をたっぷり搾っていただくことにした。

 グレープフルーツの爽やかな香りと酸味が加わり、さらにさっぱり食べやすくなったステーキ。グレービー、オニオン、グレープフルーツと味変をしていけば、食欲は減退することなく、いつまでも食べ続けることができる気がしてくる。

 だが、実際にはやはり脂が蓄積され、5枚食べたところでギブアップ。1枚200gのステーキを5枚ということは、合計1kg。肝心のコスパは、通常時の「アメリカ産熟成サーロインステーキ」が200gで2480円(税抜き)なので、十分すぎるほどに元は取れた。さらにサラダやスープなどを随所で挟めば、コストパフォーマンスはかなり高くなるだろう。

●サービスもよし

 食べ放題というと、注文後に長時間待たされたり、店員が捕まらなかったりすることもあるが、「フォルクス 新橋店」では食べ終わりそうな客に積極的に注文を取ったり、頻繁に水を継ぎ足しにきてくれたりと、店員が常に客を気にかけている印象を受けた。

 今回訪れた「フォルクス」は「アメリカ産熟成サーロインステーキ」のみ食べ放題だったが、「ステーキのどん」では「熟成リブロインステーキ」のほかに、「サーロインステーキ」「カットステーキ」「どんハンバーグ」「チーズインハンバーグ」「チキングリルステーキ」が食べ放題になるAコース(4800円+税)や、「カットステーキ」「どんハンバーグ」「チーズインハンバーグ」「チキングリルステーキ」が食べ放題のBコース(3000円+税)が設けられている。

 なお、「100分食べ放題フェア」の開催スケジュールは店舗ごとに1日限定。時間は原則17時〜22時だが、店舗によっては異なるため、興味がある人は事前にHPをチェックした上で訪れたほうがいいだろう。
(文=日下部貴士/A4studio)