住まいの嫌な臭いの元凶になりがちなカーテン……ケアの基本をお伝えします。

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くんくん、臭いを嗅いでみましょう。

綺麗に見えても、実は汚れをいっぱい「ためて」いるのがカーテン! 「くんくん、何か臭うわね」。と、鼻を鳴らすお母さんが活躍(?)するCMをはじめて見たとき、「斬新! でも身に思い当たる節がある人ってコレはかなり多いはず」と感心した覚えがあります。

住まいのニオイって、普段は気がつかなくても、「朝、起きたとき」とか「外出から戻ってきたとき」には結構ビビッドに感じるものですよね!(で、気になりだすと収まらない)。

実はこの「何かニオう」の何か。家の中にある、

「布モノ」

であることが多いのです。いわゆるファブリック類。

特に、ニオイ飛散力(?)の点ではその中でも「カーテン」に軍配が上がります。開けたり閉めたり、ひらひらと良く動かしますし、ついでに住まいの空気中のイロイロを吸い取り、溜め込んでしまう役割を果たしてしまうから……。

イロイロは水蒸気であり、ホコリであり、タバコの煙であり、焼肉や鍋の臭気であり……。

でも、「我が家のカーテンは季節ごとにかけ替えているから、6カ月にいっぺんはクリーニングに出しているわ!」という方は、ここでの記事はスルーしてくださって結構です! ノープロブレム。でも、

「カーテン、言われてみれば2年以上洗濯してない」

などという方はレッツ臭いくんくん。カーテンに鼻を近づけて臭いを嗅いでみてください。その時、ホコリにむせてゲホゲホ言ってしまったような方は要注意! 良い機会なので、カーテンもリフレッシュさせてあげることにしましょう!

※カーテンの理想的な洗濯頻度は、厚地のドレープタイプで年1回、薄地のレースタイプで年3回程度だと言われます。

カーテンに巣食うホコリとカビの害!

さて、しかし「カーテンが汚いくらいで死にはしないわよ!」と仰る、あなた。確かに3年物のカーテンは、なんだか当初の色合いよりもグレイッシュに変貌している気はする、でもそれも味……。なんて。

でもその「臭う」カーテン、多くは、チリやホコリをたっぷり(たーっぷり!)擁したうえで、喫煙もする場合にはヤニも……(たっぷり)。車通りの多い道路に面した窓にかけられている場合は、排煙などもたっぷり。これを洗うと間違いなく、真っ黒ドロドロの水に腰を抜かすことになります。

家の中に布モノはいっぱい。クッションやソファ用の毛布などもまめにチェックして。 また、そんなカーテンは、なんとカビやダニを「繁殖」させているもの! 知らず知らずのうちにカビダニブリーダーと化しているリビング・カーテン、ちょっとまずいという気がしてきませんか? 

ホコリ+カビ+ダニは「ほぼセット」だと思ってください。いずれかが存在すれば、他のいずれかも間違いなくそこに在るのです! そしてこのセットはアレルギーの主原因でもあり、家族の健康を著しく脅かす元凶。逆に言えば、カーテンをキレイにすることで、見目麗しくなるばかりか家族の健康にも貢献できるわけで、一石二鳥!

ここはただ消臭だけして問題を先送りせず、一手間かけて洗濯(クリーニング)していただきたいと思います。

カーテンケア、これがベスト!

さて多くのカーテンには、「取り扱い絵表示」がなされてあり、

●ウォッシャブル(自分での洗濯可)
●ドライクリーニング(自分での洗濯不可)

のいずれかが指示されています。これを見逃さないことが大切!

そうしないと、間違った洗濯方法によりカーテンがツンツルテン(!)になってしまう恐れがあります。みっともないですよね。また、カーテンの材質によって収縮率なども異なります。購入の時点で、縮みにくく、洗い易いカーテンを意識して選ぶことも、カーテンを清潔に保つひとつの秘訣でしょう。

●ウォッシャブルの場合、家庭用の洗濯機利用または、お風呂場やたらいなどを利用しての手洗いができます。ホコリなど水溶性の汚れは水洗いのほうが落ちやすく、ウォッシャブル表示のものは水洗いしたほうがスッキリしやすいのです。

一度に洗う枚数は最大でも2枚、水量は最大、水流は最弱、普段使いの洗剤か、おしゃれ着用の洗剤を使います。まずフックを外し、できればひだをそろえて畳んだ上でネットへ。通常の洗濯をします。脱水は30秒程度まで。干す際は陰干しが基本。洗いあがったらすぐに元のレールに吊るすのが一番簡単で、しわになりにくい方法です。

●ドライクリーニングの場合、クリーニング店に持ち込んで洗ってもらう必要があります。ドライクリーニングは油溶性の汚れに効き、収縮しづらいというメリットがあります。

いずれも、「取り扱い絵表示」に従って、洗濯方法に注意しながらとり行うようにします。また洗濯前に、掃除機などで大きなホコリを吸い取っておくと汚れ落ちが良くなります。

カビが生えてしまった場合!

さて、カーテンにカビが生えてしまっている場合は、ただ洗濯をすればいいというわけにはいきません。いろいろの注意が必要です。

ドライクリーニング指示が出ているカーテンの場合は、胞子をとびちらせないようビニール袋に入れた上でクリーニング店で相談してください。ウォッシャブル表示のもので、かつ塩素漂白が可能な場合には、カビ部分の漂白をした後に洗濯します。

ただ、カーテンについたカビを根絶するのは難しく、後にシミになってしまうこともままあります。ウォッシャブル表示のものでも、どうしても綺麗にしたい場合はクリーニング店で相談したほうが賢明でしょう。

もともと、結露しやすい窓辺にかけられているカーテンは、水気を多く含みカビが生えやすいもの。まめに開閉したり、換気を心がけたり、結露を拭いたりということがカビを防止しますが、それでも冬場は(夏よりもかえって)カーテンのカビに遭遇しがちだということを念頭において置いてください。

また、もし、

「カーテンレールに洗濯物をひっかけて部屋干し」

をしているならば、それを止めることで「カーテンのカビ」のリスクは激減します。心当たりはありませんか? 洗濯物を干すことと、カーテンにカビが生えること(それが落ちずに、カビ害にさらされ続けること)を天秤にかけてよく考えてみましょう!

また、忘れられやすいカーテンレール部分の掃除も、カーテン洗濯とセットで済ませてしまいましょう。ホコリが溜まりやすい場所です。さらにカーテンフックも微細なホコリで汚れがち。これはまとめて洗濯ネットに入れ、カーテンと一緒に洗濯機で洗ってしまうと簡単にスッキリしますので、お試しください。!

さぁカッと晴天な日曜の朝がチャンス! やや肉体労働なレールに戻す作業は「部屋がクサいのはお父さんのせ〜い〜」、などと言われがちな夫や息子を駆り出しつつ、皆で洗濯後の爽やかさを味わいましょう!
(文:藤原 千秋)