マツコを「私も気をつけよう…」と自戒させた「ペロリンガ星人」とは

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日常に潜む様々な“世界”を、その道のスペシャリストがプレゼンする『マツコの知らない世界』(TBS系列、毎週火曜21:00〜)。10月24日の放送では、怪獣に50年もの人生を捧げた男性が怪獣作品に込められた深い教訓を紹介し、MCのマツコ・デラックスを唸らせた。

今回「良い子が育つ怪獣の世界」に出演したのは、少年時代からモスラ、ゴジラ、ウルトラマンなどに魅了され、見た怪獣映画を自作の本にしたり、20秒であらゆる怪獣の絵を描いてのけたりなど、そのマニアぶりから少年の頃に「ちびっこ怪獣博士」として有名になったことをきっかけに、様々なメディアで大活躍してきた原坂一郎さん(61歳)。その怪獣愛はとどまることを知らず、“怪獣ミュージアム”に改造した自宅に住む現在は、怪獣から学ぶ教育本を出版、講演会を開くなどして、その魅力を世に伝えている。

そんな原坂さんは、スタジオに登場するなり「怪獣をただの悪役だと思っている人に伝えたい」と宣言。「怪獣はいろいろなものを背負って生まれてきているんですよ。人間が作り出してしまったんだよね」と興味を示すマツコに、「よくご存じで! 実は怪獣には、教訓がたくさん含まれているんです。今は大学の講義で扱われているくらい」とにんまり。『ウルトラマン』最高視聴率42.8%を記録したウルトラマンピグモンの最期を描いた回、社会問題に警鐘を鳴らしたゴジラ(水爆実験問題)・ヒドラ(交通事故問題)・ヘドラ(公害問題)・ダストマン(東京ゴミ戦争)について、雄弁を振るった。

中でも、人間心理を皮肉に描いた『ウルトラセブン』に登場するペロリンガ星人のエピソードは、23歳から24年間、関西初の男性保育士として活躍した原坂さんにとって強く共感できるところがあったようだ。1968年放送のこの回は、ウルトラシリーズを多数手がけ、今でも語り草になるほどの傑作を多く生み出した実相寺昭雄監督によるもの。

ある夜、大量の円盤を目撃した青年は、地球に迫る危険をウルトラ警備隊に知らせるが「でたらめだ!」と一蹴されてしまう。その後、青年の前にペロリンガ星人が現れ、「君の素晴らしい直感で円盤と見えたものも、専門家には星にしか見えない。人間なんてそんな動物さ」と皮肉な一言を放つ。しかしその後、青年の報告が警備隊に認められ、ペロリンガ星人はあえなく撃破。エンディングでは、第一発見者としてたちまち英雄扱いされた青年が、無言で自転車を走らせるシーンが1分もの間映し出された……という回だった。

VTRを見守っていたマツコに対し、「偏見を持たず、人の言葉に耳を傾けよう」という教訓だと解説した原坂さん。続けて「元保育士として言わせて欲しいのは、まさに子どもがそう。子どもの言うことって信じて貰えない。転んだ子どもが“痛い”と言うと“痛くない痛くない”と否定される」と主張。そして、昨今世を騒がせている給食問題にも触れ「異物混入があった場合、大人だったら1件の通報で回収騒ぎになるのに、子どもが申請した時は、何百件もの前例がないと取り扱ってくれない」と、長年教育現場を見てきた視点で、矛盾を強く訴えていた。これにはマツコもハッとした顔になり、「私も気を付けよう…」と頷いた。

この日は、ほかに「ホットケーキミックスの世界」が放送。ホットケーキミックスを使ったさまざまなアイデアレシピが紹介され、マツコを唸らせていた。