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10月16日に最新スマートフォン「Mate 10」シリーズ3機種を一気に発表したファーウェイ。AIを統合したという高速なチップセット「Kirin970」を搭載しており、これまでのスマートフォンよりも処理速度が速く快適な操作が可能になっている。それに加えて上質な仕上がりの本体は高級感も備えた。昨年モデル「Mate 9」の後継機となるMate 10、18:9の縦長ディスプレイを採用する「Mate 10 Pro」、ポルシェデザインとコラボレーションし20万円弱という高価格なプレミアム端末「Mate 10 Porsche Design」の3モデルは、大画面かつ高性能なスマートフォンを求める多くのユーザー層の興味を惹きつけるものになるだろう。

ファーウェイはさらに市場を攻めようとしている。Mate 10シリーズ発表の数日前には18:9のディスプレイを搭載する「honor 7X」を発表しているのだ。honor(オーナー)はファーウェイのメインラインナップとは別のサブブランドで、中国や東南アジアなどではファーウェイとは異なるブランド展開を行っている。

honor 7Xの主なスペックはチップセットにハイシリコン製のKirin 659オクタコア2.36GHzを採用、RAM4GB、ROMは32/64/128GBのバリエーション。ディスプレイは5.9インチ1080x2160ピクセル(FHD+)。カメラは1,600万画素+200万画素のデュアルで、フロント側には800万画素を搭載する。Mate 10シリーズよりも1ランク下のチップセットを採用したものの、一般的なユーザーが常用する分には十分な性能を有している。

このhonor 7Xはインドでは「honor 9i」という名前で販売される。honorシリーズはモデル名の数字が大きいほど高性能。中国ではミッド・ハイクラスという位置づけだが、インドでは同じ製品がハイエンド品として展開されるのである。honorシリーズは現在中国で10機種以上が販売されている。その豊富なラインナップの中から、販売先の市場に適した製品をピックアップして投入するだけではなく、製品の位置づけまでも変えてしまうという、インド市場を本気で攻めようとする姿勢が伺える。

ちなみに調査会社IDCの報告によると、2017年第1四半期のインドのスマートフォン市場のメーカー別順位は、1位サムスン、2位シャオミ、3位Vivo、4位レノボ、5位OPPOだった。グローバルで今年第2四半期は3位ながらもAppleに肉薄したファーウェイも、インドではトップ5社に入れず苦戦しているのだ。

ファーウェイは日本でも新製品を投入し存在感を高めようとしている。10月10日に日本向けに発表された「honor 9」はライカ製カメラを搭載しないものの、フラッグシップモデルであるMate 9や「P9」と同じ2,000万画素+1,200万画素のデュアルカメラを搭載する高性能端末だ。チップセットなど基本性能もほぼ同じで、価格は5万円台。この秋冬はiPhone Xをはじめ各社からハイエンド製品が次々と登場するが、honor 9はそれにも十分対抗できるだけの製品に仕上がっている。

もちろん現行モデルの「P10」「P10 Plus」、そしてMate 9も併売されるため、ファーウェイはハイスペックな端末を4機種も日本市場に投入することになる。日本のSIMフリースマートフォンの売れ筋は低価格モデルに集中しているものの、ファーウェイのハイエンドモデルはライカカメラ効果で一定の人気を集めている。honor 9のスタイリッシュなボディーと高性能なカメラはファーウェイ製品の選択肢をさらに広げると共に、ブランド認知度を高める効果も期待できるだろう。

さてファーウェイを含め、各社からの新製品の発売・発表は一通り終わった感がある。だがファーウェイは12月にも再びhonorの新製品を発表する予定だという。発表会はロンドンで開催されるので、ヨーロッパ向けの製品となるかもしれない。新型iPhoneの投入で販売増を目論むアップルに対し、ファーウェイはその背中を本気で追いかけようとしているのだろう。今年第3四半期、第4四半期の販売数の結果が楽しみでもある。