いまや世界的な課題となっている難民問題。多くの人々が安全な住居を確保できない状況が続くなか、国際的な建築家グループ「Architects for Society」が提案したのが、六角形の住宅コンセプト『Hex House』だ。

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『Hex House』は分解状態でコンパクトに輸送でき、居住者自身が組み立てることが可能な設計となっている。基本コンポーネントはベース用の亜鉛メッキチューブ鋼材、壁、床、屋根になるパネルで構成され、外装および内装は自由にカスタマイズできるという。



複数のハウスを接続することで大人数コミュニティの生活環境として機能し、グリーンのある中庭や集会所、広場、マーケットまで備えた集落を作ることもできる。短期滞在のための仮設住宅ではなく、長く住み続けられるように設計されているのだ。



ひとつの六角形ハウスに2つのベッドルームとリビング、キッチン、バス・トイレを備えるのが基本構成だが、複数ユニットを接続した場合にはさらに広い間取りを作ることが可能。分解や再配置が容易な構造であるため、必要に応じて住居や集落の形態を変化させられるのは特筆すべきポイントだ。さらに雨水を利用するための仕組みやソーラーパネルの設置も想定されている。



ボードゲームのような見た目ながらシリアスな問題に取り組む『Hex House』。難民問題に対処するNGOや政府機関などに加え、一般市民による利用も想定しているとのことなので、近未来の住宅として六角形のユニットが一般的なものになる可能性は否定できなさそうだ。

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Hex House(Architects for Society)

text渡辺 "d." 大輔(編集部)