【米ビルボード・アルバム・チャート】ピンクが女性アーティストとして2017年最高セールスで1位に、グッチ・メイン/ベック/セイント・ヴィンセントがTOP10初登場

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 ピンクのニュー・アルバム『ビューティフル・トラウマ』が、堂々のNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 本作『ビューティフル・トラウマ』は、2012年にリリースした6thアルバム『トゥルース・アバウト・ラヴ』から5年振り、通算7作目のスタジオ・アルバムで、2001年11月に発表した2ndアルバム『ミスアンダストゥッド』(6位)から6作連続のTOP10入り(2010年のベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』を含めると7作連続)、前作『トゥルース・アバウト・ラヴ』に続く2作連続のNo.1獲得となる。その他、イギリスやオーストラリア、アイルランドなど、主要各国でもNo.1デビューを果たし、カナダでは初の1位を獲得した。

 アルバムからの先行シングル「ホワット・アバウト・アス」はロングヒットを記録したが、現在までにTOP10入りはしていない。にもかかわらず、本作の初動ユニット数は408,000、ストリーミングを除くアルバムの売上は384,000枚と凄まじいセールスを叩きだした。2017年度の女性アーティストとしては最高記録で、総合でもケンドリック・ラマーの『ダム』、ドレイクの『モア・ライフ』、エド・シーランの『÷(ディバイド)』に続く4番目の初動ユニット数となる。彼女の人気はもちろんのこと、大ヒットの決め手となったのは、8月27日に開催された【MTVビデオ・ミュージック・アワード】での見事なパフォーマンスと、感動的だと話題を呼んだスピーチにあるかもしれない。

 首位のピンクとはおよそ40万の差をつけられたが、2位には70,000ユニット数を獲得して、ラッパー=グッチ・メインの新作『ミスター・デイヴィス』が初登場。アルバムの実売は21,000枚で、ポイントのほとんどはストリーミングによるものだった。ユニット数は伸び悩んだものの、昨年7月にリリースした9thアルバム『エブリバディ・ルッキング』で獲得した2位と並ぶ最高位をマークし、通算4作目のTOP10入りを果たしている。本作は、当初9月末にリリースされる予定だったが、発売直前に急遽延期され、半月後の10月13日にリリースされた。8月にリリースした先行シングル「アイ・ゲット・ザ・バッグfeat.ミーゴズ」がソング・チャート11位、R&B/ラップ・チャート7位の大ヒットを記録している。

 ベックの新作『カラーズ』は3位に初登場。初動ユニット数は46,000で、内アルバムの売上は41,000枚だった。グッチ・メインとは対照的に、ベックのようなロック系のアーティストはセールスが強い。本作は、2015年の【グラミー賞】で<アルバム・オブ・ザ・イヤー>を獲得した前作『モーニング・フェイズ』から3年半振り、通算13作目のスタジオ・アルバム。前作の功績もあり、全米・全英チャートでの首位獲得が期待されていたが、アメリカでは前作同位の3位、イギリスでは5位、その他、各国でTOP10入りを逃すなど華々しいアルバム・デビューには至らなかった。前作のように、大きな賞を受賞することで再浮上することも考えられる。

 米テキサス州出身の女性シンガー・ソングライター、セイント・ヴィンセントの新作『マスセダクション』は10位にデビュー。2014年リリースの前作『St. Vincent』から2つ順位を上げ、自身初のTOP10入りを果たした。また、イギリス(全英チャート)でも6位に初登場し、こちらも初のTOP10入りとなっている。本作からは、「ニューヨーク」や「ロス・エイジレス」など、個性的な歌詞とユニークなミュージック・ビデオが話題となった先行シングルが話題を呼び、アルバムのプロモーションに繋げた。豹柄のレオタードにショッキング・ピンクのタイツで後ろ向きに写るアートも、音とリンクしていてそそられる。初動ユニット数は29,000、内アルバムのセールスは25,000枚だった。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、10月25日22時以降予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ビューティフル・トラウマ』ピンク
2位『ミスター・デイヴィス』グッチ・メイン
3位『カラーズ』ベック
4位『ストーニー』ポスト・マローン
5位『Luv Is Rage 2』リル・ウージー・ヴァート
6位『÷(ディバイド)』エド・シーラン
7位『エヴォルヴ』イマジン・ドラゴンズ
8位『ザ・ビガー・アーティスト』ア・ブギー・ウィット・ダ・フーディ
9位『リル・パンプ』リル・パンプ
10位『マスセダクション』セイント・ヴィンセント