【ライターコラムfromC大阪】充実の時を過ごすリカルド・サントス、天皇杯で愛息に捧げる一発を

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 ガンバ大阪とのJリーグYBCルヴァンカップ準決勝第2戦で劇的な勝利を収め、クラブ初のカップ戦決勝進出を決めた後、リーグ戦でも連勝中と再び上昇気流に乗り始めたセレッソ大阪。J1復帰1年目の今季、ここまでリーグ戦、カップ戦、天皇杯と、いずれもタイトルの可能性を残す、充実のシーズンを送っている。

「周りからは、『厳しいシーズンになるのではないか』とも言われたり、そう思っていた人もいると思うけど、すごくいいシーズンにできている」と話すのは、加入2年目のリカルド・サントス。25日には、ホーム・キンチョウスタジアムで大宮アルディージャとの天皇杯準々決勝に挑むC大阪だが、ここまでの天皇杯での勝ち上がりにおいて、リカルド・サントスが果たしてきた役割は大きい。

 延長戦の末、3−2で勝利した3回戦のアルビレックス新潟戦では、1−1で延長戦に入り、95分に新潟に勝ち越された1分後、丸橋祐介のクロスに打点の高い強烈なヘディングを叩き込み、すぐさま同点に持ち込んだ。さらに、113分に生まれた木本恭生の決勝点の場面では、木本はリカルド・サントスとのワンツーでペナルティエリア内に進入し、シュートを決めた。途中出場で1得点1アシストと結果を残したリカルド・サントスは、続く4回戦の名古屋グランパス戦でも、開始6分、DFラインの裏に抜け出した福満隆貴へ柔らかいパスを通し、先制点をアシスト。「周りの選手のサポートもあるし、自分も(馴染むために)努力してきた。足りないモノを補い合うことで、いい連係が取れているんじゃないかな」。結果が出ている要因を、リカルド・サントスはそう語る。

 21日には、第二子となる男の子が生まれた。先発濃厚な天皇杯準々決勝・大宮戦では、新たに生まれた息子に捧げるゴールも期待される。「自分が決めても、決めなくても、チームが勝てばいい。とにかく、準決勝に行きたい」とフォア・ザ・チームの精神を語るリカルド・サントスだが、「もし決めたら何か(ゴール)パフォーマンスをするよ(笑)」と誓う。チームメートには、J1リーグ第30節・ヴァンフォーレ甲府戦の杉本健勇の先制時に、ゆりかごダンスで祝福された。「うれしかったね(笑)。最高だった。チームの一体感が伝わる光景だったと思う。自分たちはグループとしてまとまっている。グループ全体に『何かを掴みたい』という気持ちがすごくある。このままいい成績で終わりたい気持ちでいっぱいだ」

 ルヴァンカップ決勝進出に続く、天皇杯でのベスト4進出へ。心身ともに充実したリカルド・サントスが、前線で力強くチームを引っ張る。

文=小田尚史